home

ミステリの祭典

login
崇徳院を追いかけて
早乙女静香シリーズ

作家 鯨統一郎
出版日2016年07月
平均点3.67点
書評数3人

No.3 4点 mediocrity
(2021/11/30 15:26登録)
これ、本当に本人が書いたのだろうか。
文章はぎこちないし(殊にラブシーンぽい所)、宮田と静香のキャラも短編と違いすぎるし、突っ込みやギャグにもいつものキレが全くない。ストーリーも普段の短編を薄めて伸ばして、2時間ドラマぽく仕立て上げただけの印象。教団名の秘密とバラバラ死体のトリックだけは面白かったです。

No.2 4点 ボナンザ
(2021/05/05 13:35登録)
残念ながらこのシリーズでこれをやる意義は見いだせず。歴史要素があまりうまく本筋に絡まない。
まあ、二人の関係に一区切りつけて今後の短編集がどうなるかかな。

No.1 3点 E-BANKER
(2017/11/07 22:20登録)
宮田六郎と早乙女静香のコンビを主役とするシリーズ作品。
「邪馬台国はどこですか」「新・世界の七不思議」「新・日本の七不思議」に続く四作目にして初の長編。
2016年の発表。

~星城大学の研究者・早乙女静香はバー<スリーバレー>でライターの宮田六郎と知り合った。歴史談義で角突き合わせるだけの関係だったが、どうしたわけか共に京都を旅する成り行きに。ところが、観光と洒落込む間もなく彼らの知人がつぎつぎと奇禍に遭い、被害者との接点に注目した警察はふたりを追及しはじめる。事件を解明すべく奔走する宮田と静香。歴史上の謎につうじるその真相とは?~

これは・・・駄作だな。
特に盛り上がる箇所もなく、作者が何がやりたかったのか分からないまま終了した感じだ。
本シリーズのファンは結構多そうなんだけど、これは読まなくても全然OKだと思う。

タイトルにもなってる“崇徳院”(崇徳天皇or上皇)が史上最強の怨霊っていうのは有名だし、当然本作はそれに新解釈を加えるのだろうという視点で読み進めてきた。
確かに、最終章では宮田の口から新解釈っぽい説が披露されるんだけど、これが相当眉唾っていうか、上滑りしてる。
新興宗教の設定も既視感たっぷりで食傷気味。

やっぱり、短篇ならともかく、小ネタひとつで長編を引っ張るのは無理だったんだろう。
本シリーズは、短篇しかもアームチェアディテクティブでこそ、
ということで、次作以降続けていただきたい。

宮田と早乙女のラブストーリーもいるかなぁー??
個人的には全然なくていい。(表現も拙すぎるし・・・)

3レコード表示中です 書評