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ミステリの祭典

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三つの棺
ギデオン・フェル博士シリーズ

作家 ジョン・ディクスン・カー
出版日1955年02月
平均点7.53点
書評数43人

No.3 6点 Tetchy
(2008/12/16 22:30登録)
カーの傑作として名高い本書だが、オイラとしては微妙な読後感だった。
まず真相があまりに突飛過ぎて、その離れ技の凄さに信じられない思いが今もしている。再読の要ありだ。
とはいえ、やはり2つの殺人、特に第2の殺人はかなり危ういバランスで成り立っているといわざるを得ない。
なんとも凄い偶然ではないだろうか?
実にきわどい。

そして本作でもカーは作品の外側ですら読者にミスディレクションを行っている。
ネタバレになるので伏せるが、これが実に有効に働いているのだ。

しかし密室講義には笑った。特にフェル博士の爆弾発言が。

No.2 7点 ロビン
(2008/09/26 12:58登録)
これでもかという不可能犯罪の二本立て。美しいくらいにオカルティズムと融合されている。トリック派の人にはたまらないと思う。が、納得のいかない点は多い。(若干ネタばれ)
古典的トリックが使われているが、どうも理解し難い。なんで背が高く見えたの?なんであの動作をしただけで死ぬほどの傷を負っているのにあんなに動けたの?っていうか警察は鏡を見つけなさいよ。
他作品のネタばれ満載な密室講義も読み応えは十分。
しかし、読みにくいなぁ。改行もほとんどされていないので、よっぽど精神集中して注意深く読まないと伏線には気づけない。

No.1 9点 あい
(2008/04/21 08:40登録)
傑作。あの有名な密室講義が含まれていて、それだけでも一読する価値がある。

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