home

ミステリの祭典

login
犬神家の一族
金田一耕助シリーズ

作家 横溝正史
出版日1970年01月
平均点7.69点
書評数45人

No.5 9点 シュウ
(2008/09/26 20:05登録)
横溝正史は死体の見せ方で読み手を恐怖させることに関しては右に出るものは無いと思うのですが、この作品がその頂点だと思います。
また田舎を舞台にした作品は人間関係がどろどろしたものは多いですが、その点でもこれは最高にどろどろしてます。
そして謎が全て晴れた後の怖さがせつなさに変わる所も他の横溝作品に共通してます。横溝ワールドの集大成的な作品です。

No.4 10点 マニア
(2008/02/26 22:51登録)
未だにこの大傑作を超える作品には出逢えないでいる。それほど自分にとって偉大な作品。

戦後間もない旧家を舞台にした遺産相続を巡る殺人というベタな展開だが、全く古臭く感じない。それよりも、立て続けに起こる血なまぐさい見立て殺人と、立て続けに明らかになる衝撃的な新事実に、戦慄を感じながら頁をめくったのを覚えている。

そして、クライマックスの「大団円」を読んだ時の、感動とおぞましさから出た鳥肌・・・。

映画も傑作だけど、小説のおどろおどろしさには敵わない。

No.3 10点 dei
(2008/02/03 19:48登録)
横溝作品には日本的な美しさ、恐さがあると思う。
いくつものトリックが巧みに組み合わされたこの事件は、
金田一耕助によって綺麗に解決される。
ミステリとしても最高だけど、物語としても最高な作品。

No.2 10点 VOLKS
(2008/01/30 11:45登録)
旧家の柵、妬みなど、どろどろ感がたっぷり。また、殺された被害者が晒し者のような格好で発見される場面など、恐ろしいと感じつつも読む手を止められない。
横溝作品の中では八つ墓村に続いて多く映像化されているらしいが、凄惨な殺害現場や助清が仮面を脱ぐシーンなど、ビジュアル的なインパクトが大きいという点で頷ける。

No.1 7点 vivi
(2008/01/30 02:27登録)
これは映画にもなった作品で、1回目の石坂金田一には横溝氏も出ています。
強烈な映像シーンが印象的かと思いますが、
これは原作で読んだほうが恐ろしいという作品。
文字の力というのは、大きいなと思いますね。

これまた「よき」「こと」「きく」の見立てや、
人物入れ替わりなど、派手なアクションも多いのですが、
謎を解くきっかけのアイテムに目からウロコというロジカルな作品でもあります。

45中の書評を表示しています 41 - 45