home

ミステリの祭典

login
禁じられたジュリエット

作家 古野まほろ
出版日2017年03月
平均点8.00点
書評数2人

No.2 7点 ぷちレコード
(2021/05/01 21:58登録)
ミステリを読むことが禁じられた世界。囚人と看守に分けられた生徒による監獄。見守る二人の教師、そして殺人。あくまでフェアに、あくまで最善を尽くしたロジックで殺人者を炙り出していく過程は見事。

No.1 9点 虫暮部
(2017/05/08 14:55登録)
 自由と正義についての物語。これが予想外に感動させられてしまった。韜晦で著書を膨らませることも多い作者が言いたいことを直球で問いかけて来た。勿論返事は Oui。
 作者は本作の“源流”として『闇の喇叭』(有栖川有栖)を挙げているがさもありなん。というかストレートに影響受け過ぎでしょ。
 しかしこの手の虐待ネタのリーダビリティの高さと言ったら!相変わらずのくどい文体をものともせず一気読みした自分にびっくり。

2レコード表示中です 書評