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ミステリの祭典

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時間衝突

作家 バリントン・J・ベイリー
出版日1989年12月
平均点4.00点
書評数2人

No.2 5点 糸色女少
(2021/09/16 22:42登録)
時代と共に新しくなってゆく遺跡という魅惑的な謎が物語の発端になるが、それはこの宇宙全体の成り立ちに関わる途方もない発想へと導くための糸口でしかない。
冒頭の謎が解明されることで見慣れた日常が回復するのではなく、それによって世界が異様なものへと変貌してゆく。その過程にあるアクロバティックな論理のエスカレーションが興奮を生む。SF的には、作者が作中で開陳する奇怪な時間理論こそまさしく究極の奇想。バカSFの真髄ここにあり。

No.1 3点 斎藤警部
(2017/01/13 00:20登録)
同じ空間を有して互いに逆行する二つの時間、その二つはいつか正面衝突する宿命にある。。って何やらミステリ要素の高そうなSF。。。。一見かなりハード目だ。。って相当期待したんですけどね、結末が、バカなのはともかく(数学的に)美しくないんだもん!!!! 色々あって、とんだ羊頭狗肉。人種問題云々に考えを巡らす以前の問題。途中はそう退屈でもないんで、2点までは落としません。 悪口すみません、好きな人にはかなりイケると思います。

※映画化もされた近年の某ラノベヒット作はもしかして本作にインスパイアされたのかしら?

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