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ミステリの祭典

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潮騒のアニマ
法医昆虫学捜査官

作家 川瀬七緒
出版日2016年10月
平均点6.33点
書評数3人

No.3 6点 makomako
(2021/09/02 16:53登録)
 前作の書評でも書きましたが、このシリーズはパターンがはっきりしていて、まずとんでもない状態の遺体が発見される。それに対しての死亡時刻や状況についての検討が味丸が、法医昆虫学者の赤堀と従来の検証による推定時刻や状況が食い違う。いろいろやって最後には意外な犯人が登場。そしてめちゃくちゃな大活劇が展開される。毎回こんなことしていると赤堀さんはそのうち死んでしまうぞと心配していたら、なんと作品の中でも警視庁の岩楯がちゃんと心配してくれていた。
 こういった内容なので安心して読めるともいえるが、容易にマンネリ化してしまうことも否めないでしょう。
 作者の巧みな話の進め方と登場人物の奇抜さにより読んで十分に楽しめますが、先が見えているような気もしないではない。
 次の作品も出ていますが、この先読むかどうかは微妙です。
 でも赤堀さんが気に入っているので、きっと読んでしまいそう。パターンが変わっているとよいな。

No.2 6点
(2017/10/25 21:41登録)
川瀬さんの作品2作目。今回も相変わらずするほどグロ的な設定。ミイラにアカカミアリ?想像するだけで気持ち悪くなる。でも、そこがまた、このシリーズの醍醐味なのかもしれない。間違っても映像化されないように祈る。
内容的には今回も法医昆虫学者「赤堀」と岩楯刑事との神ノ出島での捜査なのだが、今回はヒアリ似た外来種の蟻の生態系に関するお話。時として、今現在、ヒアリの存在が明らかになった日本においてまさに、時期を得た話に違いないと思う。
最近、蟻とか蜂とかの被害がニュースになっている昨今、昆虫に対する考え方および対策が必要不可欠になっているのではないだろうか?と思わせる小説だ。

No.1 7点 虫暮部
(2016/12/27 09:18登録)
 保険契約についての説明に疑問が残る。
 トシゾーのキャラがナイス。やはり動物には勝てないか。
 果歩が自殺者の最後の一人なら、犯人は遺体をそのまま海に捨てればいいのでは?馬鹿正直に洞窟に運ぶ必然的な理由が欲しかった。
 あとラストがバタバタッと進み過ぎで、死者達が惹かれていたカルトなイメージが掘り下げられていないのが残念。

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