home

ミステリの祭典

login
かがやき荘アラサー探偵局
改題『かがやき荘西荻探偵局』

作家 東川篤哉
出版日2016年10月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 7点 makomako
(2019/05/06 09:42登録)
文庫化され「かがやき荘西萩探偵局」改題された方を読んだ感想です。
 はじめはアラサーの三人がちょっと感じ悪いところもありましたが、その後は例によってのユーモアミステリーに違和感なくはいっていけました。
 東川氏のお話はきちんと本格小説として出来上がった上にユーモアが入るといったもので、いかにも馬鹿らしい内容にユユーモアだけ付け加えたものとは一線を画しているものと思っています。
 本作品もその路線にたがわず、きちんとした(それほどでもないか)推理小説に出来上がっていると思います。
 なかなか奇抜な推理もあり、これが真正面からの本格物だとちょっとなあといったところもあるのですが、まあ許せてしまいます。
 結構面白いです。続編が楽しみですね。

No.2 5点 蟷螂の斧
(2017/04/22 20:07登録)
ある事情で会社を首になり、シェアハウスに住む三人組。家賃が払えず、事件を解決することで家賃を免除してもらおうとする。その主人公のアラサー3人組にあまり魅力を感じることができないのが惜しいところ。著者のユーモアのうちでは、ドタバタ調の色恋ものがお気に入りなのですが、本作では、お相手役の啓介との色恋沙汰はないのです。残念。内容的には、「洗濯機は深夜に回る」の謎がなるほどと思いました。

No.1 5点 まさむね
(2016/12/18 22:41登録)
 西荻窪のシェアハウスで生活する、定職なしアラサー女子3人組が活躍する短編集。単なるキャラ小説ではなく、一定の本格ラインは守っていると思います。
 個人的には、「洗濯機は深夜に回る」が好きだったかな。(様々な側面から、一般的には警察が絶対に気付くよね~という突っ込みどころはあるのですが…)
 ちなみに、作者はここ数年、新キャラを連発していますが、全て探偵役が女性(まぁ、年齢は関係なくね。そして魔法使いであってもね。)なのはなぜなのだろう。何となく気になったもので。

3レコード表示中です 書評