home

ミステリの祭典

login
確証
萩尾警部補シリーズ

作家 今野敏
出版日2012年07月
平均点8.00点
書評数2人

No.2 7点 VOLKS
(2018/06/21 21:47登録)
久しぶりに今野敏作品を読んだ。
ああ、やっぱり私はこの人の作品が大好きだ
と、再確認。
まずキャラが素晴らしい。
主役はもちろんのこと、主役周りから対立派まで本当によく練られていると感じる。
随所にある警察モノならではのトリビアも勉強になる。
吉田栄作が主役でのドラマがあったようだが、見逃してしまっていたのが残念。
機会があったら映像も観てみたいと思う。

No.1 9点 HORNET
(2016/10/09 20:57登録)
 捜査三課・盗犯担当のベテラン刑事、萩尾秀一と、相棒の新人・武田秋穂は、渋谷で起きた窃盗事件の捜査に乗り出す中、前日の同時刻に同じ渋谷で起きた強盗殺人事件との関連を疑う。しかし、強盗殺人事件を担当する捜査一課の菅井は、そんな萩尾たちをはなから見下し、自分たちの方針に従うよう高圧的な態度で要求する。盗犯捜査一筋、周りからも一目置かれるほどの実力者萩尾もただでは引かない。「窃盗事件は、前日の強盗殺人犯に対するメッセージだ」と考える萩尾たちの捜査は果たして…。
 相変わらずキャラ設定がうまく、いぶし銀の捜査官・萩尾、分かりやすいほどの憎まれ役・菅井の対立が面白い。もちろんそうしたエンタメ要素だけでなく、2つの事件とその背景にある盗犯者たちの人間関係、真相へと近づく捜査過程も面白い。
 読ませる作家、今野敏健在。そう思わせる快作だった。

2レコード表示中です 書評