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ミステリの祭典

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毒草師 七夕の雨闇
毒草師シリーズ

作家 高田崇史
出版日2015年06月
平均点5.50点
書評数2人

No.2 6点 虫暮部
(2019/03/20 11:17登録)
 ①薀蓄アレコレ②特異な価値観で生きる登場人物の描写③事件の経過とその謎解き、の三要素にそれぞれ相応の頁を割く必要があるはずなんだけど、一冊分の長さはそれには足りない。で、①を優先して②は“そういう設定なんです!”で押し切り③はサラッと表層的に話を進める。と言うのがこの人の作品に共通の傾向だと思う。薀蓄が面白いからまぁ良いのだけれど、殺人事件が単なるオマケに感じられてしまう嫌いがある。
 本作について言えば、“解毒斎”のメカニズムが未詳なので“なぜ彼が死んだのか”という謎が全然面白くならなかった、のが勿体無い。

No.1 5点 makomako
(2016/08/14 16:54登録)
 パンドラの鳥籠が結構面白かったので、次作の本作品を続けて読みました。
 御名形史紋は相変わらずの博学で関係なさそうなことの薀蓄を長々と述べて、警察をうんざりさせ、最終的に事件を解決します。
 このお話の中にはQEDシリーズのナナちゃんやタタルと思われる人物が垣間見え、QEDの愛読者には興味があるところです。七夕がこんなに悪いお祭りであるとはもちろん知りませんでした。その点は興味深いのですが、話の進め方はQEDとほとんど同じ。こんなことなら人の話をさえぎって独眼的な話を長々と述べる感じの悪い御名形などを探偵とせず、普通のQEDのタタル君とナナちゃんを登場させたら良かったのに。大体ナナちゃんの苗字は「たなばた」だったはずですから。
 とにかくこのお話は探偵の御名形が際立って感じ悪いので、ちょっと評価は低くなりました。

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