皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
29275. | 五万件記念!ミステリの起源 弾十六 2021/01/17 23:43 [雑談/足跡] |
皆さま おばんでした。 やっと公式に50000件以上の書評が掲載されました。実際は削除されちゃった書評が少なくとも300件程度はあるので…(ああ、これは言わない約束でした) さて50000件突破記念として、軽い調査結果を。楽しんでいただければ幸いです。 Mysteryという語が探偵小説の代名詞となったのはいつ頃からか、と思ったのです。 古くは神秘劇、というのが主流だったはず。現在でも残っているエルチェの神秘劇(Misterio de Elche)とか。まあこれ以上は教養の程がバレるので深入りしません。 探偵小説関係でMysteryがタイトルに付くベストセラーの嚆矢は何か? まず思いついたのがAnn Radcliff, The Mysteries of Udolpho(1794)で怪異な現象に合理的な説明をつける小説としては最初に近いのではないでしょうか。(実は読んでいませんが) 当時の大ベストセラーなので影響力も絶大でしょう。ただし今のミステリよりは怪奇よりの印象です。 続いては意外とEdgar Allan Poe, The Mystery of Marie Rogêt(1843) ミステリど真ん中ですがベストセラーか?と言われると弱い。 次はCharles Dickens, The Mystery of Edwin Drood(1870)ですが未完だし、ベストセラーとは言えないでしょう。 次はFergus Hume, The Mystery of a Hansom Cab(1886)かな?これは直球の本格ミステリでベストセラー。 他、ミステリと言えるのか不明なんですがフランスの大ベストセラーEugène Sue, Les Mystères de Paris(1843)があります。英訳はThe mysteries of Paris(1844)。 ついでにGaston Leroux, Le mystère de la chambre jaune(1908) 英訳The Mystery of the Yellow Room(1908)も挙げておきましょう。 探偵小説としてミステリを使ってるのが純英国産ではないことに気付きました。正当英語のイメージだと怪奇の意味が優っているのかも。 さて、日本におけるミステリ表記は、私の印象では早川書房の専属です。少なくとも1970年代の印象ではそうでした。普通は推理小説とか探偵小説とかミステリーでしたね。浅野ゆうこも「おおミステリー、ポアロもメグレもお手上げ」と歌っていました。 では誰がミステリとつづめたのか? 私はずっとポケミスが最初だと思っていましたが、古いHPBは英語表記でHayakawa Pocket Mystery Bookと表紙に書いていますが、日本語表記は「江戸川亂歩監修 世界探偵小説全集」で奥付にも中の表紙にも一切ポケット・ミステリというカタカナ表記はありません。 Webを調べると新保博久さんが「Web版 有鄰 第539号(平成27年7月10日発行)」の中で 一方ミステリーという用語も普及しはじめ、最初ではないが1953年、早川書房がポケットブックで用いたあたりから親しまれるようになった。創刊当初は「A HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOK」と表紙や奥付などに刷られていただけで叢書名らしくないが、第4回配本から「世界探偵小説全集」と明記されている。その内容見本の推薦文では「ハヤカワ・ポケット・ミステリー」と呼ばれており、現在のように「ハヤカワ・ミステリ」(通称ポケミス)と音詰まりが正式名称になったのはいつだか、いま調べている余裕がないが、3年後に援護射撃的な意味も兼ねて雑誌EQMMの日本版が出たときは『エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン』で広告ページでも「ポケット・ミステリ」と音詰まり。エラリーはエラリイと表記するのが早川流だが、えらりいくいーんずみすてりーまがじんと長音が続いては間が抜けてしまう。釣られて「まーがじん」と発音しかねない。このときミステリに縮められたのかもしれない。 と書かれておられます。 EQMM日本語版の創刊号から3号までをみたところ、探偵小説、という意味で「ミステリ」という語は使っておらず、一箇所「ポケット・ミステリー」という直し漏れか誤植を見つけました。ということはEQMM日本語版が嚆矢なのでしょうが、当時編集長の都筑道夫としてはミステリの語は不本意な表記だったのかも。その後も、田村隆一(編集部長?)や都筑道夫は探偵小説という意味で、ミステリという語を使っていないと思います。 では誰の発案だったのでしょう。生島治郎(二代目編集長 小泉太郎)の『浪漫疾風録』(1996?)も読んでみましたが記述なし。 早川社長の発案だったのかなあ。一つ思いつくのは当時出来立てのJIS規格で工業規格の表記は「トランジスタ」とつづめるのが明文化されていたこと。(現在ではつづめないのが原則) そーゆー感覚がミステリという言葉を産んだのかも… |
29238. | お知らせ admin 2021/01/16 10:01 [雑談/足跡] |
新サイトへの移行が完了しました。 今後は、こちらのサイトで書評をお願いします。 古いサイトは、約1か月後に閉鎖する予定です。 |
29236. | RE:RE:新サイトのテストにご協力ください。 admin 2021/01/16 08:27 [雑談/足跡] |
人並由真さん、クリスティ再読さん テストおよびコメント、ありがとうございました。 またコメント頂けると助かります! >人並由真さん ご指摘いただいた点ですが、ISBNを作品登録時から登録するパターンと後から追加するパターンで試してみたいのですが、なぜか再現できませんでした。 ちょっと原因がわかりませんでした。 単純なケースではないのかもしれませんがそこまで致命的ではないので本番運用しながら様子を見たいと思います。 >クリスティ再読さん > ・同じASIN/ISBN を入れたときに、重複して登録される こちらは認識していましたがこのままで問題ないと判断していました。 > ちなみに amazon の上で、ASIN と ISBN でそれぞれ同じ本が別な項目として載っているケースも > あります。これは amazon で「別」扱いのようなので、どうしようもなさそうです。 実はAmazonAPIの仕様が変わり、ASINでしか検索できなくなりました。 ただ、ISBN10桁で検索できたので、現在の表記にしています。 ここはちょっと心配ですが、まあ手段がないのでこのままですね。 > あと、書影の数が増えると、そのまま横一列に登録されて、ウィンドウからはみ出ます。 > 折り返しができた方がきれいですね。 > 50個ほど登録してみましたが、登録できますし、スピードが遅くなる印象はありません。 確認、ありがとうございました。 こちらも認識していましたがそこまで登録されないだろうと思い放置しました。 今回はいろいろ改良を考えると、全体のバージョンアップ完了が凄い時間かかりそうだったので、 出来るだけ現行の課題はあまり考えないようにして、なるべくそのままの移植を優先しました。 本番リリースしたら細かい改良に取り組みたいと思います。 その際にまたアドバイス下さい。 |
29234. | RE:新サイトのテストにご協力ください。 クリスティ再読 2021/01/15 20:13 [雑談/足跡] |
管理人さま、おつかれさまです。ついにバージョンアップ!これからもいろいろ楽しみです。 試しにいろいろやってみたのですが、 ・同じASIN/ISBN を入れたときに、重複して登録される という問題があるようです。これは以前からでしたっけ。削除できますから、問題ではないといえばないのですが。あと、削除は登録した人以外でも削除できるようですね。大丈夫かしら.... ちなみに amazon の上で、ASIN と ISBN でそれぞれ同じ本が別な項目として載っているケースもあります。これは amazon で「別」扱いのようなので、どうしようもなさそうです。 あと、書影の数が増えると、そのまま横一列に登録されて、ウィンドウからはみ出ます。折り返しができた方がきれいですね。50個ほど登録してみましたが、登録できますし、スピードが遅くなる印象はありません。 私はとくに、登録できなかったとか発行年月日が拾えなかった例には遭遇しませんでした...洋書も電子書籍も登録できますが、非書籍 のASINだとDVD(発行年月日は×)は登録できます。他のものは登録できないみたいです。 ご参考にお役立てくださいませ。よいシステムになるように願っています。 > [ adminさんのコメント ] > 管理人です。 > > 掲示板で何度かお伝えしてきましたが、Amazon連携を復活させるためにバージョンアップ対応の準備が整いました。 > > 現在最終段階の確認をしており、早ければ終末にでもリリースしようかと考えています。 > > かなり作り直しに近い対応で、不具合も多少発生する恐れがあります。 > もしお時間がある方は、以下のサイトにアクセスして頂いて気にあることがあれば、掲示板、またはメールなどで指摘を頂けると大変助かります。 > 【新サイトのURL】 > http://mystery.dip.jp/ |
29233. | RE:RE:RE:RE:新サイトのテストにご協力ください。 人並由真 2021/01/15 15:24 [管理人への要望/不具合報告] |
管理人さま 自分の先の投稿 > 29231. の補遺ですが、その後もうちょっと、 さらにテストを……と思い、 ・作品がすでに登録されていて ・Amazonデータだけがまだ入っていなかった 辻真先の『たかが殺人じゃないか』に 追加でAmazonデータを入れてみたら こちらはちゃんと、書名の周囲の四角い枠線の中に 元版の刊行年が標記されました。 つまりAmazonデータを追加入力した場合、 普通にそのAmazonデータが標記される作品と なぜか標記されない作品の二種類があるようです。 当方には原因はわかりません。 重ねてお手数ではございますが、ご確認の上で ご対応を願えますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。 人並由真 拝 |
29231. | RE:RE:RE:新サイトのテストにご協力ください。 人並由真 2021/01/15 01:26 [雑談/足跡] |
管理人さま いろいろと細かいご対応、修正、ありがとうございます。 それで、すみません。 まだ現状でAmazonデータの追加入力が不順なようです。 具体的には ・国内作家~半村良の 「黄金伝説」がすでに登録されていて Amazonデータが入ってなかったので ここに最初の版のノンノベルズ(祥伝社)版と 後続の角川文庫版のAmazonデータを 「Amazon連携」の項目に入力しました ・そうするとノンノベルズ版、角川文庫版 それぞれの表紙の書影と刊行日のデータは書評の 上に掲示されるのですが、肝心の作品の標記の データ周りで刊行年が不明のままです。 ここは当然、一番最初の版(祥伝社のノンノベルズ版)の 「1973年2月」が表記されるべきでは? と思います。 何度もお手数、本当に恐縮ですが ご確認の上、ほかの ・すでに登録されており ・かつ、現状でAmazonデータが未入力の作品 でも、同様の問題がおこらないように、 ご対応を願えますと幸いです。 申し訳ありません。よろしくお願いいたします。 人並由真 拝 |
29230. | RE:RE:新サイトのテストにご協力ください。 admin 2021/01/15 00:23 [雑談/足跡] |
空さん、ご指摘ありがとうございます。 修正致しました。 うーん、細かい部分でどうしても不具合が残っていますね…。 またなにか見つけたら教えてください。 > 普通に作家、作品登録してみたのですが、1点、 > 作品登録画面でISBN(ASIN)を入力して登録しようとすると、エラーで > > We're sorry, but something went wrong. > If you are the application owner check the logs for more information. > > の表示になりました。で、作品登録自体はできているので、以前Amazonへのリンクが上手くいかなくなった時と同じ症状のようです。 > いったん登録された作品でAmazon連携を行えば問題ないのですが。 |