皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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yoshiさん |
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平均点: 4.55点 | 書評数: 116件 |
No.2 | 2点 | 半導体探偵マキナの未定義な冒険- 森川智喜 | 2015/03/13 00:30 |
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「スノーホワイト」が全然ダメだったので、
口直し(?)のつもりで読んでみたが、 やはり期待は裏切られた。 前半でマキナが謎を解いていくのはマキナの特殊能力のゆえんであり、 そこには全く推理が介入していない。 スノーホワイトの例の鏡もそうだが、どうもこの作者は、 そこらへんで楽をする癖があるようだ。 後半は謎の焦点が変わって、 マキナの兄姉たちの「壊れっぷり」を推理することになる。 ここでようやく「推理」が登場するのだが、 ここにあるのは論理ではなくあてずっぽうに使い。 この人を高く評価する人もあるようだが、どうも実力がわからない。 一度特殊設定・特殊能力なしで書いてもらいたい。 |
No.1 | 2点 | スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ - 森川智喜 | 2015/03/08 21:48 |
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特殊設定を使うのはいいが、それならばその設定に穴はないのか、
作者はちゃんと考えてから書いてもらいたい。 第一部はママエが鏡に、 「真実は何? そしてその真実を、依頼人に不思議がられずに伝える方法を教えて」 と訊けばいいし、 第二部は三途川が鏡に 「誰にも疑われることなくママエを殺す方法を教えろ」 と訊けばいいだけの話だ。鏡の特殊な考え方を思いついた三途川は、 作中では頭がいいことになっているが、実はものすごく頭が悪い。 いずれも鏡に万能性を持たせ過ぎたが故の結果で、 あまりにも穴だらけな論理は語るに値しない。 これが本格ミステリ大賞を獲ったというのは、愕きの一言だ。 大賞受賞作品は全て読んでいるが、これほど怒りを覚えた受賞作は初めてだ。 |