皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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モトキングさん |
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平均点: 6.06点 | 書評数: 78件 |
No.3 | 6点 | 冷たい密室と博士たち- 森博嗣 | 2002/05/16 15:51 |
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「F」の後では、普通のミステリという印象。舞台設定やキャラとかの道具は、完全に「理系」であったが、トリックや動機などは、完全に普通のミステリ。 森作品の隠れた生命線であるキャラも、本作ではあまり引き立っていない感じ。 しかし個人的には、犀川という新しい探偵(役)像を生んだ点だけでも、本シリーズは評価に値する。ま、つまり彼のキャラが好きなのでこんな中途半端な評価です。 |
No.2 | 10点 | すべてがFになる- 森博嗣 | 2002/05/16 15:41 |
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ミステリは比較的読んでいる方だが、今まで森作品は、何故か「私的詩的〜」をつまみ食いした程度だったので、この作品には度肝を抜かれた。 ハッキリ言って凄い。何故こんなに売れてるか不思議だったが、本作にて納得。 この設定、世界観でしか通用しないあのトリックは秀逸。本格の定義に照らし合わせてもかなり上位でしょう。だってこんな設定自体が前代未聞だ。それに加え、比較的文量も多いのに、スピード感、スリル感に溢れ、あっという間に読破した。それと特筆すべきはキャラ。犀川と西野園を作り出したことこそが、その後のシリーズ成功を生んだ最大の要因だろう。 あと、筆者も理系なのか、イメージとして作りが丁寧。わかりやすいとかじゃなくて、きちんと自分のルールの中で、細部まで凝って作り込んでる感じがした。 |
No.1 | 4点 | 詩的私的ジャック- 森博嗣 | 2001/12/26 15:06 |
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森作品の割には、あまり理系ミステリしておらず、結構ありふれた佳作なミステリだと感じた。 主人公同士の間柄は相変わらずだから、その手のファンには問題なく面白いだろうけど、個人的には森作品の唯一無二の魅力は、他人の追随を許さない理系を生かしたトリックだと思うので、他の作品に比べるとどうしても評価は低い。 あと、これは好みだが、物語全体の雰囲気があまり好きじゃない。ロック歌手だか何だか知らないが、作中の歌には何の哀愁も、作品構成おける必要性も感じない。森先生にはひたすら理系で押して欲しい。 |