皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
okuyamaさん |
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平均点: 5.60点 | 書評数: 55件 |
No.4 | 6点 | 熊の場所- 舞城王太郎 | 2003/01/26 16:00 |
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これまでの作品よりも更にブンガク色が濃厚になった分、元々希薄だったミステリの要素がますます減少してしまった。面白いけれど、ミステリだと思って読むと物足りない。ブンガク作品としても物足りない。過渡期かな、と思ってしまった。 |
No.3 | 8点 | 暗闇の中で子供- 舞城王太郎 | 2002/10/24 21:19 |
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語り手が四郎から三郎に変わることによって、前作で「事実」とされていた内容がグニャリと変わってしまった。今作品もテンションが低い三郎が主人公なのに破壊力抜群。村上龍の某作品を思わせるラストは衝撃的だった。デュビデュバ。イエー。 大量の伏線や未解決の謎がどうなるのか、解決されない可能性も高いけれど、とにかく今後が楽しみ。 |
No.2 | 8点 | 世界は密室でできている。- 舞城王太郎 | 2002/10/19 12:01 |
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短いので期待せずに読み出したのですが、中身がギッシリ濃かったので大満足です。 「ドイツ人?」「14人?」と突っ込みどころもあるのですが、探偵がズバズバ事件を解決する爽快感が良かったです。良い意味で、男性(作家)らしい作風だと思います。 最後にルンババが飛ぶシーンが良かったので+1点です。 |
No.1 | 7点 | 煙か土か食い物- 舞城王太郎 | 2002/10/02 23:55 |
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勢いのある文体と怒濤の展開で一気に読める。ノリの良さ・軽さとはうらはらに、暴力と家族の愛憎について悲痛なまでに力強く書かれたJ文学のような作品。 賢く超人的な主人公が、まるでアルセーヌ・ルパンのように次々と謎を解き明かしてしまうので、読者が考える余地はない。「本格ミステリ」らしくはないが、こういうのもアリだと思う。 |