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884さん
平均点: 5.87点 書評数: 104件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.15 6点 プレゼント- 若竹七海 2005/02/17 10:34
 正直小細工をしすぎの嫌いがあります。
 それにしても葉村パートは毎話、人間の悪意というか、どろっとしたものを最後に突き放すように置いていかれるのがしんどい。
 最終話は僕ももう少し盛り上がりがほしかったです。

No.14 6点 依頼人は死んだ- 若竹七海 2005/01/06 02:03
 青春してるなぁ、とか思っちゃったり(笑)。

No.13 5点 海神の晩餐- 若竹七海 2004/03/24 16:21
 ほどほど。中盤の弛み加減がつらかった。
 登場人物が多いと、一人一人の印象が薄くなる。目立たない脇役に思い返したように出てこられても。

No.12 6点 閉ざされた夏- 若竹七海 2004/02/21 22:38
 普通。若竹の普通。ちょこちょこ小細工してるところも普通。
 ただオチにキレがない。全体を貫く芯がないから、カタルシスもない。非常に普通なため、評価としては微妙。

No.11 7点 サンタクロースのせいにしよう- 若竹七海 2004/02/03 23:18
 主人公柊子の同居人銀子との出会いから別れまでを書いた連作短編集ですが、全編通じて暖かいですね。中には救済のない話もありますけど。主要登場人物が少しずつ進んでいる姿を見ることができます。

No.10 6点 八月の降霊会- 若竹七海 2004/02/02 22:48
 結末は角川文庫よりもむしろ角川ホラー文庫向き。
 錯綜する糸を一本にまとめてはいるんですが、カタルシスが感じられないかも。あと登場人物が増えると一人あたりの書き込みが減って人物描写が弱くなりますね。

No.9 7点 火天風神- 若竹七海 2004/01/31 00:19
 書いたのは1992。どうりで携帯もメールも出てこないと思いました。
 前半ポンポン死んでったわりに、途中からペースは遅くなります。途中で主要人物のかなりが死ぬかと思ったんですけど。
 主要キャラを増やしたため、綺麗に拾えてない話が目立った気がします。翔子の旦那の話とか、摩耶の家族の話とか。もう少し終盤に絡められたらよかったと思うんですけど。
 全体として読後感はそんなに悪くないです。救済が用意されてますから。されていない人もいますから、ご注意を(笑)。

No.8 5点 水上音楽堂の冒険- 若竹七海 2004/01/31 00:18
 水上音楽堂の水上は人名で、中国風の雅な庭園があるわけではありません。残念ですが。
 表紙はさわやか系ながら、中身はどろどろ(笑)。犯人はなんていっても若竹だからとしかいいようがありません。ただ犯人の心裡が少し浅いかな、と。珍しく最後までいい人もいましたが、人間関係はかなりぼろぼろになります。
 終盤の事件の意味はいまいちよくわかりません。たぶんそこで書きたかったのは、犯人が思いを寄せられても相手の心情を全く省みないことなんでしょうけど。
 全体に若竹テイストがしっかり漂っております。読後感もよくありませんのでお気をつけください(笑)。

No.7 7点 遺品- 若竹七海 2004/01/28 13:10
 オチがどうにも。善人と悪人がひっくりかえらないところが若竹らしくないとは言えなくもないです。オーソドックスなはなしのつくりは、彼女には逆に珍しいと思います。もう一個ぐらいひっくり返してもいいような気もしますけどね。
 それでも中盤に掛けての話の運びは十分に楽しめました。

No.6 5点 船上にて- 若竹七海 2004/01/14 20:46
 好みは「船上にて」「優しい水」。…下の方と同じですね(笑)。あとは強いて言えば「てるてる坊主」かな。

No.5 7点 悪いうさぎ- 若竹七海 2004/01/10 22:58
 失踪した少女の行方を追うのが主筋で、親友の彼が結婚詐欺師なのは脇です。脇が晶の負担以上の役割を物語で果たせてないのがおしいかな、と。
 どんでんがえしがいつくるのかと思ったら、そのまま大団円を迎えてしまってびっくり。この人の場合はひっくり返さないことが逆にサプライズになりますね(笑)。

No.4 5点 心のなかの冷たい何か- 若竹七海 2004/01/02 15:53
 2部構成で第1部は手記形式。しっかりと騙されました(笑)。
 第2部は第1部の内容をひっくり返すような感じ。結論は若竹らしくどろどろです。珍しく主人公には大した裏がありませんでしたけど。おまけ的な要素としてはラビが出てきました。主人公はマリンです。

No.3 6点 死んでも治らない- 若竹七海 2003/12/27 23:23
 雑誌連載の話の合間に、警官時代の主人公の話を挿入してあります。ただしそれが正しく伏線になっているのは1話だけで、あとはよくて関連話のっけてあるだけですね。作品世界の時系列がいじれないのでしかたないですが、1話が最後に来るようにしてあれば読後にカタルシスを感じさせることができたかもしれません。単行本化するときに思いついたんでしょうが、雑誌連載する前から決めていたのでなければする必要はないでしょう。
 ミステリは漫然と読んでてはいけないんだな〜と(笑)。作者が故意に書き落とした情報を推測するのが本義なんですかね。著者によれば「登場する犯罪者がみなまぬけばかり」だそうですが、主人公が語り出すまで謎に気付かない読み手の僕もまぬけということになるんでしょうか。

No.2 7点 クール・キャンデー- 若竹七海 2003/12/26 17:39
 伏線を全部回収してるところは偉いと思います。
 最後のどんでんがえしはすごいですね。インパクト的にはB級ホラー映画か、アウターゾーンか(笑)。

No.1 6点 古書店アゼリアの死体- 若竹七海 2003/12/22 11:45
 最後は若竹に一般的などろどろ内幕エンドです。確信に近いと思われた人の推理が決着した後で、それぞれの自分だけが知っている真相をちょろっとずつ独白します。なかなか読後感がすごいです。
 古書店アゼリアについては作者の趣味なんでしょうか。正直ロマンス小説というのを読んだことがないので、なんとも言えないんですが。ハーレクインの親戚みたいなやつなら、表紙見るだけで遠慮しておきたいと思われます。

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