皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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ドクター7さん |
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平均点: 6.54点 | 書評数: 54件 |
No.2 | 7点 | 暗闇の中で子供- 舞城王太郎 | 2002/10/25 22:49 |
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もしかして『ハンニバル』を意識してるのかなと思いました。奈津川家の姿と三郎の内面世界が描かれていくさまは興味深いのですが、三郎の独白があまりにもくどくて、前作のようなスピード感がなくなっている気がします。数々の事件は(アイデアは面白いのですが)所詮添え物でしかなく、そこらへんの人が当り前のように人を殺し、そこらへんの人が当然のように殺されてしまう。おまけにこの終わり方。良くも悪くもそういうところが個性的であり魅力なのだとは思いますが、正直いって少し期待ハズレでした。 P88で高野祥基によって窒息死させられた(おまけに葬式も済んだ)はずの橋本敬が、P126でバラバラ死体になっていて、P278では犯人が別にいて、死因が首の骨折になっているのは何故なんでしょう。悩んでいます。 |
No.1 | 8点 | 煙か土か食い物- 舞城王太郎 | 2002/05/19 19:37 |
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作者のセンスには感心。タイトルも良いし、文章はスピード感がある。ただ登場人物たちの印象が薄く、現れては消えていく駒のように感じられた。ルンババとかウサギとか面白そうなキャラだったので残念。密室やアナグラムなどは普通。四郎があまりにも簡単に結論へと進んでいくのはイマイチ。でもNDEの発想は面白かった。作品が醸し出す雰囲気みたいなものに惹かれたのでプラス1点です。 |