皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
レン太さん |
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平均点: 6.91点 | 書評数: 23件 |
No.4 | 9点 | レベル7- 宮部みゆき | 2003/07/14 16:52 |
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面白かった!!その一言。確かに「ミステリーか?」と問われれば必ずしもそうでは無いのかも知れませんが、この作劇、プロット、展開の巧みさ。ストレートとカーブだけで打者を牛耳って行く本格派投手の胸のすく様なピッチングを見る思いでした。そういう投手って、最近いないんですよねぇ… |
No.3 | 10点 | 火車- 宮部みゆき | 2003/07/06 23:11 |
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いや圧巻。冗談で無く「明日は我が身」の犯罪、犯人像。それが徐々に解き明かされていく展開が絶品のストーリーテリングとキャラクターメイクによって紡ぎ出され、それに引き摺り込まれて行く感触は「目くるめく」思いがします。ラストシーンは静かです。しかし、鮮烈です。 |
No.2 | 9点 | 模倣犯- 宮部みゆき | 2003/07/06 23:05 |
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ある一つの異常な事件を、被害者、加害者のみならずマスコミ、なんとなく関わってしまった人々などを含めた視点から描き出した、作家渾身の大作にして力作。別作品の寸評にも書かせて頂きましたが、とにかく文章力、台詞運びの巧みさには舌を巻きます。犯罪の全貌が国民衆視の中で暴かれるクライマックスは、確かにそれまでの見事過ぎる流れの中に於て、やや唐突にして呆気無い気もしなくは無いが、矢張り「あれだけの事をやってしまった」犯人に対する鉄槌と言うか、最低限のカタルシスをもたらしてくれた、と評価したいです。余りにもやるせないラストが待っている訳ですし。 それにつけても「あの映画」は許せないですな…(溜息) |
No.1 | 7点 | とり残されて- 宮部みゆき | 2003/07/05 15:21 |
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この作家はとにかく文章が上手い。この短篇集にしても、正直プロット自体は「よくある物」であるにも関わらず、これだけ読ませる筆力は圧巻でさえあります。 |