皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
たかだいさん |
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平均点: 5.19点 | 書評数: 81件 |
No.2 | 2点 | ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!- 深水黎一郎 | 2024/12/21 07:13 |
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文庫本の「最後のトリック」の方を読みましたが、いまいち納得はいかず…
古今東西、ミステリー小説のパターンは数あれど未だ誰も成し遂げていない『読者が犯人』というパターンに果敢に挑戦した意欲作ーというのは評価に値すると思います 作中におけるその実現方法(やり方)はミステリーという分野に一石を投入する物だとは思うのですが、面白かったか?と問われると個人的には、否 前提条件が難しいから仕方ないんでしょうが、そんな真相で被害者が死んだと言われても… |
No.1 | 6点 | 倒叙の四季 破られたトリック- 深水黎一郎 | 2024/12/08 08:30 |
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犯人視点で事件が語られる倒叙形式を採用した短編集で、春夏秋冬が割り振られた4編が収録されています
読んでいて思ってのは、同じ倒叙物でも「古畑任三郎」のようなキャラクター的な面白さは薄いという事。古畑が目星を付けた犯人にねちっこく張り付いて犯人のミスを誘発するタイプとするなら、本書は入念に物証を潰して犯行に及んだ犯人が唯一見落とした物証をズバっと突きつける直球タイプとでも言おうか。その辺りのスタンスの違いから、いわゆる探偵役のキャラクターとしての面白みはあまり感じなかった とは言え、つまらないかと言うとそんな事はなかったです 希少なマニュアルまで入手し、色々と調べ上げて自らの犯罪に自信満々な犯人が、極々小さなミスから破滅していく(暴かれていく)様は、意外と爽快感もあります |