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たかだいさん
平均点: 5.11点 書評数: 159件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.4 5点 上海魚人伝説殺人事件- 天樹征丸 2025/02/02 06:57
映画化ありきの作品らしく、確かに映像化に向いた作風になっていると思う
事件の流れ自体は、原作でもたまにある逃避行物というか、状況から犯人と決め付けられた青年と一が警察から逃亡しながら事件の真相に迫っていく
肝となるのは凶器の隠し場所だが、このトリック自体なかなか大胆で面白かった。少なくとも私は、こういったトリックを採用した作品を(似たのも含めて)他に知らないので、新鮮でもあった
とは言っても、個人的にあまり印象に残る程の話でも無かったのも事実としてあり、言うほど特徴のあるストーリーじゃ無い為、原作漫画含めて他の事件に埋もれがちな普通の内容といった評価に落ち着いた

No.3 4点 殺戮のディープブルー- 天樹征丸 2025/02/02 06:45
ノベルス版金田一少年の事件簿において異色、異彩を放つ作品
というか金田一少年の事件簿全体を見ても、こういった事件は異例な気がする(他にはゲーム版の「地獄遊園殺人事件」が近いくらいだろうか?)
テロリストに占拠されたホテルからの脱出を目指す最中、脱出を目指す仲間が殺されていく
結構、緊迫感が生じ易く映像化に向いた内容(実際、アニメとして映画化し、普通に週1のアニメも放送された)なのだが、良かれ悪かれ金田一の小説は文体が軽い傾向にあるのでサスペンスになり切れてないというか中途半端な印象が拭えない
その辺りは原作の雰囲気や、メインとする対象を考慮するとやむを得ない部分ではあるのかも知れませんが、ちょっと残念に思います

No.2 5点 鬼火島殺人事件- 天樹征丸 2025/02/02 06:30
ノベルス版金田一少年の中で、犯人の意外性という意味では本作と「雷祭殺人事件」がツートップかなと個人的には思ってます
ミステリーとしてはそう珍しいパターンでもないのかもしれませんが、少なくとも金田一少年の事件簿においては珍しいパターンだった気がします
また、メインの消失トリックも大味ながら一応納得も出来る感じで、塩梅としては丁度よかったのかもしれない

No.1 8点 電脳山荘殺人事件- 天樹征丸 2025/02/01 19:24
小説版金田一少年の中で、最も完成度の高い作品
当時まだ珍しかったハンドルネームを用いたチャットでのやりとりを上手く事件の肝に活かす事で、見事な叙述トリックを成立させている
著者曰く、金田一少年というブランドが無くとも成功出来た自信があると自画自賛していたのを聞き覚えがあるが、そう言いたくなるのも頷ける出来栄えだと思う
(基が漫画という事もあるからか)どうにも文体が軽かった印象だが、そこは逆に言えば読み易いと捉える事も出来る
いずれにせよ、作品としての質は高いと思います

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たかだいさん
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採点傾向
平均点: 5.11点   採点数: 159件
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