皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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ROM大臣さん |
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平均点: 6.07点 | 書評数: 149件 |
No.2 | 5点 | 処刑前夜- メアリー・W・ウォーカー | 2022/10/05 16:27 |
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事件解決から10年の歳月を経て、処刑を目前に再び動き出した事件の顛末を描いている。
少々強引すぎる点も見受けられるが、ヒロインの感じる焦燥感、別れた夫の再会や処刑制度への反感、ブロンクが獄中で書いた詩を挿入するなどして、骨太で読み応えのある作品に仕上がっている。 また、モーリーの亡くなった父親にまつわる事件について触れている個所がある。主人公が犯罪ライターという職業を選ぶきっかけとなり、警官である夫との出会いのきっかけともなったこの事件は、モリーという人間を形成する重要な要素であるだけに、もう少し詳しく描き、作品の重層化を図ってほしかった。 |
No.1 | 6点 | 神の名のもとに- メアリー・W・ウォーカー | 2022/08/26 12:29 |
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テキサス州で活動している狂言的な宗教集団「ジェズリールの家」のメンバーが、スクールバスをハイジャックし、小学生とバスの運転手を人質にとった。教祖のサミュエル・モーディカイは、五十日後には世界が滅亡すると予言し、それ以来、人質たちの生死もわからぬまま、取り締まり側との間には、四十六日間の硬直状態が続いていた。
取材に対するモリーの姿勢、子供たち一人一人の様子、たわいもない冒険物語に秘められた重い戦争体験、関係者の暮らしぶりや考え方、そしてモリーが面倒を見なければならなくなった老犬のしぐさからも、作者はそれぞれの人生とともに、デミングという人物を多面的に浮かび上がらせている。言葉を噛みしめれば噛みしめるほど、デミングの内面がより深く見えてくる。 |