皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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よんさん |
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| 平均点: 6.63点 | 書評数: 98件 |
| No.2 | 6点 | 優等生は探偵に向かない- ホリー・ジャクソン | 2025/10/17 12:51 |
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| 前作で地元で起きた事件の真相を解明したピップは、友人のコナーから、兄のジェイミーが行方不明になったので探してほしいと依頼される。
ポッドキャストやSNSを活用した情報収集、フィットビットのGPSデータ、パーティ会場の動画解析など、今どきのテクノロジーを駆使する捜査が臨場感を持って描かれている。ピップとラヴィの温かい関係や、捜査の中で明らかになる町の過去と人々の複雑な感情が印象的。特に物語の終盤では、衝撃的な展開と切ない結末が待ち受けており、胸にグッとくる余韻が残る。 もし前作を読まれていなければ、前作の「自由研究に向かない殺人」から読まれることをおすすめします。 |
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| No.1 | 7点 | 自由研究には向かない殺人- ホリー・ジャクソン | 2025/10/17 12:39 |
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| 17歳のピップは、大学進学に向けた自由研究の課題として、5年前に起きた不可解な事件の調査を始める。その事件は、17歳の少女アンディ・ベルが行方不明になり、その後交際相手だったサリル・シンが「ぼくがやった」というメッセージを残し自殺したというもの。しかしアンディの遺体は発見されていなかった。
物語はピップの視点と、彼女が作成するインタビュー記録や地図などの「作業記録」で構成されており、読者自身が調査に参加しているような没入感が味わえる。次々と現れる容疑者と、随所にちりばめられた伏線は、最後まで目が離せない。また単なる謎解きにとどまらず、冤罪や偏見、家族の絆といった社会的なテーマにも踏み込み、読後に考えさせられる深みがある。 |
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