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◇・・さん
平均点: 6.10点 書評数: 161件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.3 6点 ミスター・メルセデス- スティーヴン・キング 2023/12/02 20:10
無差別大量殺人の犯人を捕まえられぬまま退職した老刑事ホッジズ。鬱々たる余生に入ろうとしていた彼の刑事魂に再び火をつけたのは、犯人からのあまりにも悪辣な挑戦状だった。
パソコンに詳しい高校生の助けを借りて犯人に迫るホッジズと、彼をじわじわと追い詰めて死に追いやろうとする犯人。両者の命懸けの頭脳戦は、互いの出方を予想し、時には大きく読み誤りながらクライマックスへと収斂してゆく。
卑劣な犯人像が帯びる生々しいリアリティと、そんな犯人に刺激されたホッジズが刑事として再生する心理の説得力が無類。

No.2 5点 呪われた町- スティーヴン・キング 2020/05/24 18:53
セイラムズ・ロットという小さな田舎町を想定し、どこにでもみられる平々凡々な市民を描くことで、かえって自分たちの周りにも、いつこんな事件が起こるかもしれないという恐怖を駆り立てている。
本作は、忠実な伝統を踏まえた吸血鬼小説であり、ブラム・ストーカーやロバート・マキャモンら多くの作家たちに影響を与えたように、キング以後の何人かの作家たちのバイブルとなった。

No.1 8点 シャイニング- スティーヴン・キング 2020/02/22 11:09
徹底した描写力とキャラクター造形の妙。それから、お決まりを少しずつ少しずつ、ずらしていくプロットの巧さ。それほど突飛なことが起きなくても、小さなことの繰り返しでどんどん思いがけない方向に物語が導かれていく。絵空事じゃない深層心理に訴えるリアルな恐怖。
雪に閉ざされたホテルという一種の密室モノだけど、ホテルがとてつもなく広い。その広い中に三人きりという、空間恐怖症的な手触りがある。もちろんいろんなものが潜んではいるし、逃げ場のあること自体が恐怖という発想も新しかった。

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◇・・さん
ひとこと
若い頃に海外の有名古典は、ほとんど読んだ。今現在は、斜め読みというかたちで、再読している。
歴史的価値は、多少考慮しながら採点したいと思いいます。
好きな作家
クリスティー
採点傾向
平均点: 6.10点   採点数: 161件
採点の多い作家(TOP10)
エラリイ・クイーン(7)
アガサ・クリスティー(6)
ジョン・ディクスン・カー(5)
スティーヴン・キング(3)
ルース・レンデル(3)
ジョン・ハート(2)
デニス・ルヘイン(2)
パトリシア・ハイスミス(2)
ピーター・スワンソン(2)
辻真先(2)