皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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zusoさん |
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| 平均点: 6.14点 | 書評数: 302件 |
| No.2 | 8点 | 死神の精度- 伊坂幸太郎 | 2020/01/31 20:44 |
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| 六編からなる短編集で登場する死神は、死の国の調査委員で、担当する人間が死ぬのにふさわしいかどうか、身辺調査をして情報部に報告するのが仕事。調査期間中には、ストーカー問題がおき、ヤクザの抗争に巻き込まれ、殺人事件の現場に居合わせ、恋のキューピッド役になり、自殺行につきあわされetc。
クラシックな密室殺人劇あり、昔のハリウッド映画を思わせるサプライズ・ストーリーありの各編は、大なり小なりミステリの骨格を保って、絶妙にリンクし、死神はいつもちょっとした探偵の役割を果たす。 構成を含めた作品的な巧みさで言えば、「死神の精度」「恋愛で死神」「死神と老女」の三編だと思うが、個人的には感動したこともあり、「死神と藤田」「旅路と死神」が好みです。 |
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| No.1 | 6点 | 季節はうつる、メリーゴーランドのように- 岡崎琢磨 | 2020/01/22 21:16 |
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| 「季節」にまつわる謎のお話。謎のことを「キセツ」と呼び、日常に潜んでいる謎を解き明かしながら物語は進み、最後には大きな謎を解く。その「謎」が魅力的。
またこの作品の魅力になっている「謎」はもう一つあります。人間の心です。人の感情というのもまた、私たちにはわからないもの。相手がどう思っているのか、または、自分がどう思っているのか。そういう人の心にも「謎」が潜んでいるものです。 この作品のもう一つのテーマは「片想い」です。相手に恋する主人公とヒロインの、「キセツ」を通した交感がこの本の主題になっています。恋愛と絡んだミステリ小説は昔からありますが、この作品ほどロマンスとマッチしている作品も少ないでしょう。 |
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