皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
もち吉さん |
|
---|---|
平均点: 7.00点 | 書評数: 17件 |
No.3 | 8点 | 容疑者Xの献身- 東野圭吾 | 2019/08/27 08:48 |
---|---|---|---|
映画のほうは見たことがあったので内容はほぼ分かっていたが、普通に楽しめた。アリバイを作るために新たな殺人をするというのはやはりインパクトがある。せっかくのトリックも明かし方が下手だと台無しになってしまうがこれは本当によく出来ている。 |
No.2 | 10点 | 悪意- 東野圭吾 | 2019/08/04 11:05 |
---|---|---|---|
構成の妙が光る大傑作。
全貌が分かってみれば意外にもシンプルな構図、ではあるのだが、そこはストーリーテリングには定評のある東野先生、右へ左へと匠に誘導しながら物語に引き込んでいく。読者は加賀と同様に何度も騙されることになるだろう。 この作品に関しては真相も十分に期待に沿うものだったが、特にタイトルでもある「悪意」とそこへの焦点の当て方は秀逸だったように思う。凡百の作家であればその手前の「論理的な答え」を結末として満足してしまったはずだ。そこから一歩踏み出して人間の本質を抉るような「悪意」の存在に言及した場面こそが、実はこの作品のハイライトであり、この書を傑作足らしめた必要不可欠な部分なのだ。 |
No.1 | 5点 | 魔球- 東野圭吾 | 2019/07/26 13:32 |
---|---|---|---|
読了後の感想としては「微妙」という感じだったが、その一番の原因は、序盤のいくつかの謎が読者の興味を惹く非常に良く出来たものであったのに対して、その真相が期待を下回ってしまったその落差にあるように思う。よくよく思い返せば、うまいと思う部分も多いし、伏線もしっかり練られていて全体としてはそんなに悪くない物語なのだが。
まぁ、自分の求めてたものとは違ったということで。 |