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まだ中学生(仮)さん
平均点: 6.60点 書評数: 115件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.3 8点 最初の舞踏会 ホラー短編集3- アンソロジー(国内編集者) 2021/06/25 22:43
フランス文学の著名な作家ペロー、モーパッサン、ゾラ、ルブランらも、ホラーを書いていました。本書はクラシックホラー傑作集・フランス編。300年以上前の古典から50年ほど前の名作まで15編が収録されています。
「見るな」の部屋を開けてしまった妻が見たものは。亡くした娘への愛情が生み出してしまった罪とは。社交界にデビューしたうぶな娘の正体は。凍える彼女に心優しい恋人が差し出した奇妙な「人間あんか」とは。「壁抜け」という特殊な能力を持った男が陥った落とし穴とは。
優雅で残酷。子供向けですが、さまざまな人間の姿を映し出し、フランスものらしい大人気分も味わえる短編集。

No.2 6点 ガール・イン・ザ・ダーク 少女のためのゴシック文学館- アンソロジー(国内編集者) 2019/02/11 10:45
少女をモチーフに、恐怖感が漂う文学作品を集めている。
前回評した「猫のまぼろし、猫のまどわし」に収録されている「古い魔術」を訳した西條八十は歌謡曲の作詞家として有名ですが、ここに収録されている「トミノの地獄」という詩が怖い。
また、少女たちが集団で夜、家を抜け出して闇の儀式を行っているのではないかという、大人たちの疑惑の行き着く先を探った、スティーヴン・ミルハウザーの「夜の姉妹団」は、面白いところへ読者を連れていく。藤野可織の「ファイナルガール」は、殺人鬼を殺すことを使命として引き受けた少女の疾走の記録ですが、途中からの思いがけない展開とエンディングが切なくも快い。
その他、佐藤弓生が選んだ短歌と、そこから想像した短い物語、最果タヒの詩などユニークな作品が収められている。

No.1 6点 猫のまぼろし、猫のまどわし- アンソロジー(国内編集者) 2019/02/09 10:38
パート1は、萩原朔太郎の「猫町 散文詩風な小説(ロマン)という、街路に猫が充満する街を描く幻想的な短編を核に展開する。ブラックウッドの「古い魔術」は「ねている大猫そっくり」な格好の町に魅入られて、ホテルの女主人と、その娘に愛されるという、朔太郎の作品に似た中編。江戸川乱歩の「猫町」は、これら2編をめぐるエッセー。そして旅好きの漫画家つげ義春が、朔太郎の短編を読んだ時の体験を、旅先で思い出してつづったエッセー「猫町紀行」が、このパートを締めくくる。
パート2は、現実と幻想の間を行き来する猫についての短編やエッセーなど7編。パート3は、おどろおどろしい絵物語「鍋島猫騒動」から始まって、英国の外交官ミットフォードが、その怪猫の話を英語で紹介した「ナベシマの吸血猫」や、アイルランドの作家レ・ファニュの妖猫小説「白い猫」など、海外へ視線を向ける。サービス精神たっぷりのマニアックなアンソロジー。

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まだ中学生(仮)さん
ひとこと
いい大人ですが、ティーンエイジャー向けの小説を読むのが好きです。そのような作品を中心に感想を投稿していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
好きな作家
採点傾向
平均点: 6.60点   採点数: 115件
採点の多い作家(TOP10)
廣嶋玲子(3)
アンソロジー(国内編集者)(3)
アンヌ・プリショタ(2)
ジュディス・ロッセル(2)
ほしおさなえ(2)
クリス・プリーストリー(2)