皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
YMYさん |
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平均点: 5.86点 | 書評数: 336件 |
No.3 | 7点 | 終りなき夜に生れつく- アガサ・クリスティー | 2022/09/05 22:13 |
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本書の世評は、さほど高くないものの、著者の自選ベストテンに含まれている。
前半のロマンティックなラブ・ストーリーが悲劇によって暗転し、結末に至って恐るべき犯罪計画が浮上する構想も見事だが、事件が合理的に説明されるにもかかわらず、結局すべてはジプシーが丘にかけられた呪いのせいだったのかも知れないという含みもあり、犯人像の秀逸さと相俟って、宿命論的な物哀しさがいつまでも心に残る。 サブ・プロットの説明不足が惜しまれるものの、クリスティーの筆力の素晴らしさを示す作品といえる。 |
No.2 | 9点 | カーテン ポアロ最後の事件- アガサ・クリスティー | 2021/05/28 22:41 |
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完全にネタバレ
読者を騙すためなら何でもやる作者は、ヘイスティングスという愛すべきワトスン役も騙しの道具として利用することさえもためらわなかった。 名探偵=犯人というパターンの作例として話題に上ることが多いけれど、実はワトスンがある人物を死に至らしめたことに自分では全く気付いていないという、普通だったらあり得ないようなとんでもない離れ業を成就させた作品として評価したい。 |
No.1 | 7点 | 死が最後にやってくる- アガサ・クリスティー | 2019/04/24 19:12 |
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再読です。
数あるアガサ・クリスティーの作品で、最初にこの作品を選んで読んだのは自分だけではないだろうか?何故この作品を最初に読んだかというと・・・。特に意味はなくその当時、アガサ・クリスティーという名前は知っていたが、どの作品が有名で知られているかの知識はなく、適当に選んでしまったからです。 古代エジプトを舞台にした作者唯一の歴史ミステリー?(違っていたらすみません)で、謎解きと家族ドラマが融合された本格派推理小説。前半は地味で退屈ですが、後半に入ると一気にサスペンスフルな展開になり楽しめました。 |