皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
九ちょうさん |
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平均点: 6.50点 | 書評数: 10件 |
No.4 | 9点 | 死にぞこないの青- 乙一 | 2003/08/02 01:06 |
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「ともかく何でもいいから丸く収めるんだっ!」 という倫理観無視の迫力がビシビシ伝わってきました。 僕も、ヤーさんより遥かに怖いと思います。 |
No.3 | 7点 | きみにしか聞こえない- 乙一 | 2003/08/02 01:03 |
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発想が本当にいいです。本当にいい。 |
No.2 | 9点 | 夏と花火と私の死体- 乙一 | 2003/08/02 00:56 |
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健くんの思考回路が素晴らしいです。共感します。 今まで黙らせていた妹を、叫ばせたセンス。 発端もどうでしょう。 仮に見つかっても、健くんは殺人には関わってません。健くんは緑さん以外に、価値を見出していなかったんですね。 死体の一人称も、筆者から「当然だろ?」と言われてる気がしました。 唯一残念だったのは『優子』と2編で一冊な事。 |
No.1 | 8点 | 暗いところで待ち合わせ- 乙一 | 2003/07/21 07:54 |
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こんなに丁寧に雰囲気が味わえたのは久しぶりです。 アキヒロの、正直でありたい気持ちと、割り切るのが難しい現実の苦しい狭間は、共感を覚える人も少なくない気がします。そしてミチルの悲しい決断と、アキヒロの出した結論は同じはずなのに、なんとアキヒロはミチルの決断を残念に思います。 僕は、ここが本当にすごいと思いました。この考え方の矛盾に、小説を読んでここまで迫られたのは初めてでした。作者の着眼点と追求の純粋さは貴重だと思います。 ラストの緊張感は少々低めですが、僕は構成的に気になりませんでした。 古本屋に持っていけない一冊。 |