皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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take5さん |
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| 平均点: 6.62点 | 書評数: 462件 |
| No.442 | 8点 | ふたたびの虹- 柴田よしき | 2026/03/01 11:50 |
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| こもとさんと同じ感想を最初に
持ちました。『香菜里屋』とは どちらが先なのか。優しい料理 真っ直ぐな眼差し。両方が一体 そういう読んでいて豊かになる 素敵な読書になりました。感謝 |
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| No.441 | 6点 | 正月十一日、鏡殺し- 歌野晶午 | 2026/03/01 09:23 |
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| 虫暮部さんメルカトルさん他が触れて
らっしゃいますが、前5つが捨て駒か という位ラスト2つとの差を感じます。 多重視点の妙と人物像が書けていると 感じる後半がなければ、がっかりした ところでした。あきらめず読んでいて よかった。しかし歌野晶午作としては 五指には入らないかなという私見です。 |
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| No.440 | 7点 | 女王様と私- 歌野晶午 | 2026/02/22 18:26 |
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| 歌野晶午さんの作品は数あれど、
こんなに前評判の低いのは稀で、 逆に興味から手に取った訳です。 結論からいうと私には意味あり。 会話が多く2時間半で一気読み。 お金出してまで読まない内容に 図書館で借りてよかったーとか 読み手としてキモオタ無いわー と達観している自分がいる事に 認知が及ぶと、読み終わって後 そこまで作者に見透かされた感 イヤミス、バカミス、そういう 捉えがあるのも納得。なぜなら 設定からして数ページで主役の 空想物だとわかり、かつ空想で 語られるいつ.どこ.誰.なぜは 恣意的で構わないから、ずっと 破綻したリアリティを笑う様な テイストで進む訳です。其故に 私には胡蝶之夢的な薄ら寒さを 感じます。例えはリアル殺人の 伏線回収が最終盤にに無くても これは鬱屈した心情を、笑うに 笑えない、シビアなミステリだ そう思いました。怖い怖い一一 |
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| No.439 | 6点 | 魔術はささやく- 宮部みゆき | 2026/02/22 11:09 |
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| 宮部みゆきさんのかなり初期作
その後の大作よりも展開が早く 人物の境遇は重いが作品はまだ 重くなく、読みやすかったです。 デ・キリコの作品、効いてます。 主人公、守の境遇や葛藤などは よく書けています。魔術が故に エンタメ色は拭いきれませんが 後の社会派の香りはしますね。 |
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| No.438 | 8点 | ある男- 平野啓一郎 | 2026/02/13 19:41 |
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| 登場人物の境遇が重いです。が、
それを追う主人公の悩みがまた、 繊細に刺さる。重さよりも寧ろ。 日頃は無意識に見ないでいる事、 日常に潜む事を、ある者は故意 ある者は環境にえぐり出されて 突きつけられてしまう。ただの 入れ替わり事件ではなく、私達 の今をも揺さぶる深い作品です。 |
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| No.437 | 4点 | アミュレット・ワンダーランド- 方丈貴恵 | 2026/02/08 14:56 |
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| 前作アミュレットホテルを
読んだはずなのに書評せず 本作高評価なのにはまれず 作家さんの評価もサイト内 第10位で高いのに何故か 刺さらず理由わかりません。 他の方のお勧め書評を信じ どうぞお読みくださいませ。 |
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| No.436 | 7点 | 紫の傷- 連城三紀彦 | 2026/02/01 13:49 |
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| 十年ぶりに再読しました。
掲載順に、「唯一の証人」 「ゴースト・トレイン」 「落書きの家」 「眼の中の現場」 「紫の傷」5編収録です。 叙述の反転は連城らしさを 感じますが。短編集なので 技巧は、なるほど程度かと。 時代社会の様子が変われど、 人間の性は変わらないなと 感じさせる、作品集でした。 |
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| No.435 | 6点 | 架空犯- 東野圭吾 | 2026/01/26 22:10 |
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| 五代巡査部長と山尾警部補のバディが
形を変えて最後の真相まで走り切る。 457ページ中291ページになって 題名の架空の犯人が登場。確かに架空 その歴史的背景はいささか強引だった。 五代作品は『白鳥とコウモリ』の方が 私には合っていたかなと思いました。 しかし東野圭吾作品のリーダビリティ そこはさすが。※印刷文字が大きい!? |
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| No.434 | 8点 | 君が手にするはずだった黄金について- 小川哲 | 2026/01/18 18:30 |
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| 君のクイズが良く、これも私良かった。
次は拳かな、でもあの厚さは躊躇する… 小説家小川哲は、極めて真面目な人で、 その小説の流儀や作成課程もそこに滲む 私小説のような本作。他人を観察する目 そして自身を観察する目が真っ直ぐ故に 紡がれる6つの短編がどれも刺さります。 高評価でも数多ある小説の中には、文体の 好みはあるでしょうが、作家さんメタ認知 できていない?と痛さを感じるというか、 書いていて盛り上がっちゃったのかとか、 俯瞰で捉えてしまい、没入できない読書、 そういうものもありますが、小川哲さんは 極力自家中毒を排除しようとする誠実さを 感じます。←私の書評自体が痛いという、 矛盾そこは読み手は素人なので許して頂き やはりプロの方の小説には、こちらの世界 そのものを揺さぶって頂けるようなものを 例え熱を感じてもそこに作為でなく熱だけ 伝わるものを求めます。その熱は単に勢い ではなく、広い知見と生みの努力と葛藤の 結晶なのだと、改めて感じる次第です。 |
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| No.433 | 6点 | ラストラン ランナー4- あさのあつこ | 2026/01/17 19:05 |
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| ランナーシリーズ4作最終章
ついに2人のレースが始まる。 終わり方が意外ですが、2人の 走ることに対する答えとして あれだったのだなと思います。 作品の深みとしては、シリーズ 1、2作目の方がありましたが、 無事に読み終わり。ホッとした そんな自分がいます。1時間で 読め、リーダビリティ高いです。 |
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| No.432 | 6点 | レーン ランナー3- あさのあつこ | 2026/01/17 17:41 |
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| 正直ミステリではないですが
2を登録したので本作3と4も 読みましょう。高校生2人の 交差するランナーの有り様が お互い触発されて、どうなる? 1、2作よりも希望のある内容。 次作で完結です。決戦迫る!? |
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| No.431 | 7点 | 長恨歌 不夜城完結編- 馳星周 | 2026/01/12 22:32 |
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| 400頁以上を一気読みでした。
5時間位でしょうか。完結まで 頁をめくる手を止めたくなくて。 3冊で完結、よい頃と思います。 これ以上酷いことは読者も辛い。 最後救いのない終わり方が真の 社会の縮図なのかもしれないと、 小説に理想、寛容、救いを求め そんな名作も世に数多いですが 逆に、この様な主人公を含めて 人生の業を背負い生きる逞しさ そんな世界も読み物ならアリです。 |
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| No.430 | 6点 | 鎮魂歌 不夜城Ⅱ- 馳星周 | 2026/01/12 14:59 |
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| 前作よりも暴力沙汰が
更に増え、女性を虐げ 発砲で色々と飛び散り 最後も救い無しで終了。 次回が最終話という事、 楊偉民と健一の決戦!? |
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| No.429 | 7点 | 心ひき裂かれて- リチャード・ニーリィ | 2026/01/11 14:26 |
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| 45年前の作品を図書館の閉架から出して
名作を読ませて頂きました。一人称記述の 心理描写がとてもうまいので古さは感じず 恋愛場面も緊迫場面も大変読みやすいです。 サプライズエンディングに向かう最終盤は 記述を少し重ね過ぎたきらいがありますが、 一昔前のアメリカ社会の病理という感じが それこそバイアスですが感じられました。 レイピストを隠れ蓑にしたサイコパス? |
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| No.428 | 7点 | Pの密室- 島田荘司 | 2026/01/06 14:46 |
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| 「鈴蘭事件」・「Pの密室」中編二編
幼い頃の御手洗が解決した事件2つ 鈴蘭事件が幼稚園、Pが小学低学年 あまりにも子ども離れしたIQと、 人間の裏を知ってしまった悲しさを 持ち合わせる探偵が辛く切ないです。 体が子ども頭脳は高校生のコナン君 とはおよそかけ離れたのりの重さが。 薬学や数学への伏線が盛り込まれて、 さすが島荘と思いました。更に序盤、 キヨシ君の父が総力戦研究所にいた くだりとか、社会派島荘の片鱗です。 |
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| No.427 | 8点 | 羊の告解- いとうみく | 2026/01/05 20:12 |
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| ある日突然に加害者家族となった、
中学生の混乱、慟哭、再生の物語。 父がなぜ家族に会おうとしないのか 最終盤に明らかになる事で主人公が 再生の道を歩み出す感涙必至の山場。 作者いとうみくさんの児童文学には いくつも触れたことがあるのですが これ程に厳しく優しい作品は初です。 |
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| No.426 | 7点 | 星のように離れて雨のように散った- 島本理生 | 2026/01/05 16:42 |
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| 結局、自分の認知が成されていく課程
捉え直しがミステリーの基本原理だと。 主人公春の、父親のこと、叔母のこと そして春自身のことが、解決していく その中、対役の亜紀くんのこともまた 同時に見えてくる構図が、素晴らしい。 約220頁でこんなに気づき変容する 物語の力、作者の力ですね。凄い!! |
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| No.425 | 7点 | 不夜城- 馳星周 | 2026/01/04 18:32 |
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| おせち料理に食傷気味な頃には
七草粥を食べる古き日本の様。 正統派やY.Aの清々しさの後に 悪漢小説やアンチヒーロー等を 欲する読書ということでしょう。 物語後半で主人公と対役が、其々 自分以外(自分すらも)信じない その心が交差して一瞬であっても 信じたいと思うその心情のゆれが 感じられました。しかしそれを、 結局安全な処で感じる読者という だけのこと。品のない覗き見趣味 だなと自身が思うそこには、脇役 元警察官の前科者が、夜の公園で 覗き見するくだりと被りますね。 三部作だから怖いもの見たさで、 次も読むのかなと思っています。 |
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| No.424 | 7点 | スパイクス ランナー- あさのあつこ | 2026/01/02 17:04 |
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| 碧李と貢、二人の高校生ランナーの物語。
碧李が走るのをやめて、戻ってきた理由。 貢が名門校をやめ、別の高校で走る理由。 本書では明かされませんが、きっと他書で 明かされるはずです。私にはまだミステリ。 あさのあつこさんが描くスポーツの世界が 何時も鮮やかなので本書も感情移入して、 5000メートルを走り切るかのように、 一気に読みました。200頁の中編作品です。 |
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| No.423 | 8点 | 名探偵たちがさよならを告げても - 藤つかさ | 2026/01/01 11:44 |
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| 新年明けましておめでとうございます。
大晦日から年をまたいで読了しました。 ミステリの可能性を再認識させて頂き、 思う処の大きいY.A分類の作品でした。 「名探偵とは物語の役割であり、読者 であり、作者だ。普通の小説より多く の人の血が通ってる、それがミステリー なんだよ。」 「名探偵たちは、いつだって一つの結末 を見届けるだけだ。見届けて、見捨てて、 また次の事件を探し求める。そこに結末 はない。黙って文字を追う彼らの平べっ たい視線が、冷たい机に刺さったような 気がした。」 ここで指す名探偵を自分と捉えたら、 こんなにも刺さる言葉は他にないです。 「それは、年を重ねるという事をどう 認識するかの問題なのだ。九曜は多分 年を経ることを蓄積だと考えている。 知識、経験、技術、全てが年を重ねる と熟練されていく。 しかし、実はそうではないのだという ことに、玲人はこの数日で気が付いて いた。年を重ねることは摩耗なのだ。 いろいろなものが削られて、削がれて 消滅していく。」 単に刺さる言葉としてだけでなく、 作品世界の反転に寄与する言葉が、 これがY.Aコーナーにあるのです。 この現実を受け止めて今年を過ごす 所存でございます。出会いに感謝。 |
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