皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
STARさん |
|
---|---|
平均点: 6.50点 | 書評数: 82件 |
No.4 | 4点 | 隻眼の少女- 麻耶雄嵩 | 2014/10/01 16:07 |
---|---|---|---|
「日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞ダブル受賞!」の帯にひかれて買ったが、そもそも犯人も動機もどうなの?という感じでした。
途中まではおもしろく読んでいたのに、意外な犯人というのにこだわり過ぎてしまった感じがします。 この人犯人?→違いました。他に犯人が…というのが何回も繰り返すけれど、さすがに多すぎて。最後の方に1回くらいのほうが「あっ」という意外性があっていいのでは。。 (ネタバレあり!) そもそもこの犯人、やたら手間かけすぎということになってしまいます。事故死に見せかけるとかそういうほうがよほど簡単でしょうから。そうするとこの話自体根底が成り立っていない?という感じがしてしまいました。 腹話術まで出てきちゃうし、それはないでしょという感じです。 |
No.3 | 6点 | 神様ゲーム- 麻耶雄嵩 | 2012/11/14 15:52 |
---|---|---|---|
こちらで高評価なので読んでみました。
たった1つの事件だけれど、子供のやりとりなどがおもしろく途中までは楽しんで読んでいたのですが、最後あれ?って感じです。無理やり読者を驚かせようとしているという感じで。 真犯人が最後神様の天罰が下った人間だとすると記載がアンフェアですね。 (以下ネタバレあり!) 真犯人が最後神様の天罰が下った人間だとすると、父親が事件発生時にとった行動がおかしくなると思います。やはりつじつまがあっていない? |
No.2 | 6点 | メルカトルと美袋のための殺人- 麻耶雄嵩 | 2012/10/31 14:34 |
---|---|---|---|
おもしろいと思ったのは、③と⑦でした。
①「遠くで瑠璃鳥の鳴く声が聞こえる」:他の方のコメントからすると、けっこう高評価?私はこれはちょっと…。何故美袋が佑美子に突然惚れたのか?という問題があるが、リアリティに欠けるかなと。 ②「化粧した男の冒険」:早く帰りたいので、早く解決したいというおかしな設定はおもしろいです。 ③「小人閑居為不善」:島田氏の探偵御手洗に似ています。でも流れはちゃんとしているし、おもしろかったです。 ④「水難」:殺人が成立するか運によるところもあると思うし、幽霊は出てくるし…で、いまいち。 ⑤「ノスタルジア」:メカルトが原稿を書くという珍しい設定。 ⑥「彷徨える美袋」: 良くも悪くもあまり印象に残っていない。 ⑦「シベリア急行西へ」:ロジックがちゃんとしているので、おもしろかったです。 |
No.1 | 7点 | 螢- 麻耶雄嵩 | 2012/10/12 14:15 |
---|---|---|---|
初めてこの方の作品を読みました。
「外部との連絡が遮断された館」という今まで何度も書かれてきた設定で、よくこうもどきどきさせるような展開にできたな~と驚きです。 (以下ネタバレあり!) 2つの叙述トリックですが、1つは最近ではよくあるものなので、分かってしまいます。あきらかにある人物の記載が少ないですし。 でも盗聴器を利用した叙述は工夫がされていて、よかったです。盗聴器の話しは前もって出ていたので、十分フェアですし。 もう1つは気が付きませんでした。登場人物が驚いているのに驚くといった感じでしょうか。最初に出ていた館の図や登場人物の説明にもちゃんと意味があったのですね。この部分が最後犯人の特定につながっていくのですが、なんとなく無理やりつなげた感はあるような? 殺人鬼の共犯者はなぜ共犯者になったのでしょう?そのあたりは全く書かれていません。謎を解くのに関係ない人の気持ちとかには特に興味がないというのが、この作者だったりして!? エピローグはどうしてわざわざあるのかわかりません。何か意味があるのかなと思い、誰が生存者なのか考えてみました。登場人物が地名なので、それも考えてみました。結局のところ、特定はできません。 |