皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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まさむねさん |
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平均点: 5.88点 | 書評数: 1258件 |
No.4 | 6点 | 館島- 東川篤哉 | 2010/11/29 21:27 |
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まあ,ある意味で「館モノ」の王道かもしれませんが,何ともスケールのでかいトリックでしたね。
場合によっては,相当の批判も想定されるところですが,島に突きつけられた事情や時代背景を織り込むことによって,上手く批判をかわしてるなぁと(少なくとも私は)納得しました。 題名も良いですね。氏の作品にしては珍しい題名では?と思いつつ読み始めましたが,読み終えた後には「なるほど…」と。 でもなぁ。最初の殺人の「動機」はちょっと…。 本格をコミカルに描こうとする試みは否定しないけれども,仮に動機を「ギャグ」で逃げ切ろうとしたのであれば反則っぽい。 それ以外は,個人的には本格ミステリとして「アリ」な作品だと思います。(表現手法の好き嫌いはあるでしょうが…) |
No.3 | 6点 | 密室に向かって撃て!- 東川篤哉 | 2010/11/20 22:11 |
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氏の作品を読むのは,「交換殺人には~」・「もう誘拐なんて~」に次いで3作品目。
まずは,烏賊川市シリーズは順に読むべきだったなぁと反省した次第。(一般的にそりゃあそうか。) で,思ったよりも本格の状況を作ってましたね。根幹はしっかりとしていて,安心感はあります。 犯人の意外性が少ない等,細かい点は色々(血は気付くんじゃないかなぁ…とか)ありましたが,まあ,ストレスなく読み進められたし,作者の「狙い」は成功してるような気がします。 ちなみに,既読2作品と比べて,ギャグが薄かったような気が…。個人的にはもっとガンガン攻めて欲しかったなぁ。 |
No.2 | 6点 | もう誘拐なんてしない- 東川篤哉 | 2010/11/19 21:30 |
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中盤までは,ドタバタコメディ舞台を見ているようで,それはそれで楽しめた。氏のギャグセンスは決して嫌いではない。むしろ「癖になる」予感すら。
で,終盤は一転して犯人探しがメイン。トリックは,まぁ作品全体からすると,隠し味くらいの位置づけか。 トリックというよりも,ユーモアミステリとして全編から醸し出される雰囲気を楽しむべき作品かもしれませんね。 |
No.1 | 6点 | 交換殺人には向かない夜- 東川篤哉 | 2010/10/03 12:05 |
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氏の作品を読むのは初めてなのですが,この作品だけで判断すると,ドタバタ&ギャグが,作品にとって結構効果的に使われていると思う。
簡単そうだけど,肝心なとこが分からないなぁ…って思いつつ,実は完璧に騙されていた自分がいた。うーん,やられた。 |