皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
まさむねさん |
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平均点: 5.87点 | 書評数: 1197件 |
No.7 | 5点 | 鬼の跫音- 道尾秀介 | 2010/07/12 21:28 |
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この作者の技巧は,長編でより発揮されるような気がします。
この短編集を読み,そう感じました。 |
No.6 | 6点 | ラットマン- 道尾秀介 | 2010/07/11 21:17 |
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うーん。巧いのだろうなぁ。「道尾作品」らしい「道尾作品」だなぁ。
うーん。そして私は道尾作品は結構好きなんだけどなぁ。 うーん。ならばもっと感動してもよいはずだなぁ。 以上が,読後の率直な感想。 何と言えばよいのか,例えば野球で言えば,狙いすました美しい流し撃ちを見せられた感じ。決して外野の頭は越えないシングルヒットね。 その技巧は本当に天晴れだし,不満などないのだけれども,時には,思いっきり引っ張った長打とか,場合によっては泥臭い内野安打とか,そういうバッティングを見たい野球ファンもいると思うのです。 すみません。意味不明ですか。 |
No.5 | 5点 | 骸の爪- 道尾秀介 | 2010/06/07 20:52 |
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伏線は回収しているし,まとまった作品であると思うが,特筆すべき「驚き」があるとは言えない。
理論的な「犯人当て」ができるだけの手がかりがある訳でもないし…。「なぜ?」の部分は結構理論的だと思いますが。 まあ,全体的には楽しめました。 |
No.4 | 7点 | 背の眼- 道尾秀介 | 2010/03/24 23:13 |
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「ホラーサスペンス大賞特別賞」受賞作品であるが,作品構成は,ホラーサスペンスというよりも「本格ミステリ」と言っても決して過言ではない。冒頭からのいくつもの謎,慎重な(むしろ慎重すぎるかな…)伏線,そしてそれらの謎と伏線を不足なく回収した上での理論的な解明。デビュー作品としては,特に構成力という面において,相当良質な作品であると思う。
無論,全体的に冗長すぎるし,表現の拙さも多々ある。さらには,某作家の某シリーズとの露骨ともいえる類似性など,否定的な視点で見れば,色々と意見はあるかと思う。 しかし,そこを敢えて脇においてこの作品を読んでみたい。この作家のその後の評価・活躍を十分に予測させる潜在能力を感じたのは私だけでしょうか。 |
No.3 | 5点 | 花と流れ星- 道尾秀介 | 2010/03/21 10:40 |
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どの短編も決して悪くはないのだが,作者の他の長編に比べればキレもパンチ力も物足りない。
「流れ星のつくり方」は,作者らしさを感じたが。やはり「少年主人公モノ」に長けているのでしょうか? |
No.2 | 8点 | シャドウ- 道尾秀介 | 2010/01/30 13:30 |
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ひとこと、巧い。
作者が「救い」をテーマにしていたそうだが,その意図も十分に伝わってきた。 金と時間を費やして読む価値は大。 私は「向日葵…」も巧いと思ったが,「シャドウ」はそれよりもよく作りこまれている印象。 |
No.1 | 8点 | 向日葵の咲かない夏- 道尾秀介 | 2009/12/31 16:57 |
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非常に野心的な作品であると思います。
これを「上手い」と評価するか、「ずるい」と評価するか、分かれるのでしょうけど,私は前者に一票。 |