皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
mozartさん |
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平均点: 6.02点 | 書評数: 208件 |
No.7 | 6点 | 星籠の海- 島田荘司 | 2013/10/20 13:57 |
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図書館に予約注文してからそれほど待たされずに上下巻ともゲット。同じく発売日当日に予約注文した東野圭吾の「祈りの幕が下りる時」は、未だに9人待ち(全体では既に170人待ち)でゲットできずにいることに比べると・・・。それでも読み始めたらそのまま止まらなくなって、ほぼ数時間で一気に読了しました。御手洗がほぼ全編にわたって登場していますが、「変人ぶり」は影を潜めていて、胸のすくような謎解きをするわけでもなく、ミステリーというよりエンターテインメントに軸足が置かれた作品だと思います。ちなみに、石岡に至っては早い段階で存在感がほぼゼロになっているようです。で、率直な感想を述べると、例えば同じく御手洗の「ヒューマン」モノと言える「異邦の騎士」とか、吉敷モノではあるものの、心の中を「抉られる」ような重い読後感だった「涙流れるままに」なんかと比べると、ページ数のわりには中身が軽めで、途中のエピソード群もやや扱いが中途半端で、伏線としてカチッと回収できていないような印象も残りました。まぁ、久々に「御手洗モノ」の長編を読めた、ということで少し得点も甘めになったかも。 |
No.6 | 6点 | 異邦の騎士- 島田荘司 | 2013/02/17 17:56 |
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改訂愛蔵版をン十年ぶりに再読しました。前回読んだときは不覚にも涙するほど切なくなってしまったのですが、改めて読み直すと、石岡と良子の関係が「夢の中の物語」に押し込められてしまった結末は、やはり後味の良いものではないですね。これから間もない頃の事件であるはずの「占星術殺人事件」での石岡の饒舌ぶりを見るにつけ、良子との「純愛」が何だったのか、とため息をつきたくなってしまいます。とは言っても、御手洗の石岡に対する「騎士道」とも言うべき想い(「散弾銃の前に身を投げ出すのだって楽じゃなかったぜ」という御手洗の告白!)には率直に感動しました。 |
No.5 | 9点 | 占星術殺人事件- 島田荘司 | 2013/01/26 14:42 |
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講談社文庫版を入手して何十年ぶりかで再読しました。メイントリックはあまりにも強烈だったため鮮明に覚えていたこともあって、最初に読んだ時のような、「???」に続く「!!!(衝撃)」は味わえなかったのですが、そのミステリー史上における価値は、最大限の敬意を持って認めざるを得ないと改めて思いました。
ただ、本作のストーリー自体は、その後の島田先生の作品群に比べると、所謂エンターテインメント度(あざとさ?)がやや不足気味かな、とも思いました。 |
No.4 | 8点 | 北の夕鶴2/3の殺人- 島田荘司 | 2013/01/21 10:56 |
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文庫版を再読しました。カッパノベルズで出た時すぐ読んだので30年近く前のことになりますが、メイントリックだけは強烈なインパクトがあって、未だに鮮明に覚えていました。それでも読み始めたらストーリー展開にも結構引き込まれて、結局数時間で読了しました。やはりこの頃の島田先生の作品は文句なく面白いと思います。 |
No.3 | 7点 | 最後の一球- 島田荘司 | 2008/08/30 18:31 |
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島田先生らしい!こんな(失礼)小品でもそのテイストは十分です。 |
No.2 | 6点 | 摩天楼の怪人- 島田荘司 | 2008/08/30 18:30 |
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う~ん、ややチカラワザの感じがありますが、それなりに楽しめました。「ミタライ」が紛れもなく「本人」だったので安心しました。 |
No.1 | 10点 | 涙流れるままに- 島田荘司 | 2008/08/30 18:25 |
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最後でここまで泣けるのは、自分も愛する子供を持って、歯を食いしばって毎日を生きていると思うからなのでしょうね。ほんッと~に泣けました。途中、あまりの暗さに(そして「厚さ」に)心が折れそうになったけど、感動のラストを用意してくれた作者に心より感謝します。 |