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mozartさん
平均点: 6.02点 書評数: 208件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.7 7点 ヴァンプドッグは叫ばない- 市川憂人 2023/11/01 16:32
マリア・ソールズベリー&九条漣の「○○は~ない」シリーズの中でも読みやすさ、伏線の回収、(数度にわたる)どんでん返し等のレベルは出色だと思います。途中インサイド、アウトサイド、インタールードに分かれたストーリーがどのように収束していくのかワクワクしながらページを繰る手が止まらず一気読みしました。
ただ登場人物間の関係等への理解とかを考えると(多少こみ入った感があるので)一連の過去作には目を通しておいた方がより楽しめると思います。マリアが途中のダメダメ状態から最後になって急に「名探偵」ぶりを発揮して(?)真犯人を糾弾するというパターンにも慣れるし。特に今作以降(?)のことを考えると例の人物の絡みでは「ボーンヤード~」は先に読んでおいた方が良いかも知れません。

No.6 5点 揺籠のアディポクル- 市川憂人 2023/10/16 11:33
主人公目線で進む本編(特に事件が起こってからの展開)はなかなか緊張感があって読み応えがありました。映画的とも言える情景の描写の中で主人公の感情もしっかり吐露されていて感情移入しやすくなっていました。

(ややネタバレぎみ)
ただ、事件の直前で主人公が見た「夢」の中で「顔を恐怖に染めながら、必死に叫ぶコノハ」とあるのはいくら後ろめたい気持ちがあったとしてもちょっとあざとい(ミスリードを誘う)表現かな、と。実際は「タケルへ.txt」の通りだったんだろうから。

No.5 6点 ボーンヤードは語らない- 市川憂人 2023/09/21 11:36
マリアと漣の過去譚がメインなので彼らの際立ったキャラクターがどのようにして形成されていったのか明らかにされるのかと思って読み進めましたが結局昔からあのキャラだった、と。
個人的には前作のような長編よりもこれくらいのボリュームの方がすっきりして読みやすく感じました。本格色もそれなりにあったし。

No.4 6点 神とさざなみの密室- 市川憂人 2023/09/21 11:31
政治色「溢れる」ストーリーの序盤でやや面食らいましたが意味も状況も不明なまま「密室」に閉じ込められた二人の閉塞感がサスペンスを盛り立てていてなかなか読み応えがありました。
密室ができあがった経緯等についてはそれなりの説明がありましたが犯人の動機を含めた伏線の回収の仕方にはちょっと納得がいかないというか不満が残りました。

No.3 5点 グラスバードは還らない- 市川憂人 2023/07/23 17:53
う~ん、ストーリーは悪くないと思うのですが、伏線は張ってあるのかも知れないけれど、ちょっとアレは……。

No.2 7点 ブルーローズは眠らない- 市川憂人 2023/07/23 17:46
一作目と比べて格段に面白かったです。密室状態での凄惨な事件とかいったシチュエーションも自分好み(?)だったし。過去と現在の行き来もワクワク感があって前作ほど気になりませんでした。トリックや謎解きは(マニアには物足りないのかも知れませんが)自分のレベルでは十分堪能できました。

No.1 5点 ジェリーフィッシュは凍らない- 市川憂人 2023/07/23 17:29
ちょっと前に読んだのですが、確かにものの見事にダマされた(作者の術中にはまった)ことは記憶しています。ただ最後に「やられた~」となるのではなく「ふーん」となった(ちょっと残念だった)のも覚えています。サクサク読めるわりには自分に取ってはあまり「ワクワク感」がなかったのかも。読み方が悪いせいでしょうが。

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mozartさん
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採点傾向
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