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makomakoさん
平均点: 6.18点 書評数: 862件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.34 6点 QED 東照宮の怨- 高田崇史 2022/09/11 08:53
 久しぶりにこのシリーズを読みなおしています。
 薀蓄が好きな私は殺人のお話などはすっかり忘れてタタルの薀蓄はまあおぼえていました。
 結局はこういった薀蓄が楽しみで読んでいたということになるのかもしれません。
 殺人の動機も犯人もすっかり忘れていたが、初読当時にもこれで殺人の動機となったとするのはちょっと無理があると思ったことだけは覚えていました。
 意外な犯人と意外な動機そして歴史からくる謎など魅力的な内容ですが、それを結びつけるにはやはりある程度の無理があることは否めないのでしょう。

No.33 7点 QED 六歌仙の暗号- 高田崇史 2022/09/05 18:51
 QEDシリーズ第2弾。
 再読です。初めて読んだときも感じたのですが、このお話は作者が第1作よりさらに良い作品をといった努力がしっかり積み込まれた、まさに力作です。
 こんな話は長く続けられそうにないなと思っていた時にこういった力作が出て感心したものでした。そしてこれが私が高田氏のファンとなっていった原点でもあります。
 薀蓄がうっとうしい人にはまったく向きませんが、好きな人にはなかなかの魅力なのです。

No.32 7点 QED 百人一首の呪- 高田崇史 2022/08/27 06:58
高田氏の出世作にてQEDシリーズの第1作。
読んだのは20年以上前で今回再読です。
QEDシリーズはすべて読んでいますが、記念すべき第1作を読むとまだあまり付き合いが深くないナナちゃんとタタル、小松崎の3人が初々しく登場するのが楽しい。
初めて読んだときにも百人一首がこんなたくらみを含んでいる可能性があるなんてとびっくりしたものだが、これと殺人事件を結びつけるにはやはり大分無理はありますね。百人一首に関しては種本があるとの事ですが、本書の中にも触れており、参考文献にも上げてあるので私は問題ないと思います。
こういった薀蓄を読むのが楽しい人といやな人に分かれるのは当然でしょう。
私は大好きな方です。

No.31 6点 QED 神鹿の棺- 高田崇史 2022/04/18 21:24
 このシリーズはまた出たところをみると終わっているのではなく、時々出版されるということなのでしょう。ただし登場人物の年代は必ずしも出版順ではないようですが。
 今回もタタルとナナちゃんと小松崎の三人組の旅行中の事件です。
 お話の始まりはやっぱりタタルの果てしない薀蓄の間に一見無関係のような事件が起きます。まさにこのシリースの定型といってよい構造です。
 お話に出てくる鹿島神宮や香取神宮は行ったことがなくタケイカズチノカミやフツヌシノカミは何とか知っていたのですが、タケハヅチノカミは全く聞いたこともなかったので興味深く読みました。
 それにしても実際に人が死に、それが実は古来からの隠された歴史の結果であり、それを薀蓄から解決するといったお話で出来上がっているQEDシリーズは創作するのが大変なのでしょうね。でも楽しみにしているので途切れ途切れでもよいから次巻の発行を期待しています。

No.30 6点 源平の怨霊 小余綾俊輔の最終講義- 高田崇史 2022/02/28 19:24
なかなかの力作です。
ちょうど大河ドラマで北条義時中心のドラマが始まっているのでタイムリーな話題とも言えます。分量も多い。
鎌倉幕府創立に関する源平合戦から北条氏が天下を取るまでの作者独特の歴史観が述べべられています。
あっというような歴史解釈もありますので歴史ファンにはきっと興味深く読めると思います。
QEDシリーズと違って殺人事件は出てきません。歴史認識を無理やり?殺人事件に結び付ける必要がないので、純粋な歴史推理として楽しめる内容です。
あくまでも論文ではなく小説なのですから、ちょっと無理な解釈も多々出てきますが、それはそれで興味深いとも言えます。
歴史解釈としては全面的に賛成はしかねますが、小説としてはとても興味深く面白かった。

No.29 5点 QED 憂曇華の時- 高田崇史 2019/11/20 20:10
 QEDシリーズは再開したようで、新作が出ました。今回は長野の安曇野中心のお話。
 おなじみのタタル、ナナちゃん、そして小松崎君が勢ぞろいで、まさに本来のQEDシリーズです。
 お話は例によって殺人事件とタタルの薀蓄が交差することとなるのですが、今回はタタルの話がことに長くてくどい。
 私は日本史の薀蓄が好きなのですが(だからこのシリーズは欠かさず読んでいるのです)それでも今回はタタルの話はやたら長くて、はっきり言って事件との関連がとても考えられないものを強引に結び付けており、凡長である印象が免れません。作者を弁護すればより精緻な歴史考証がのべられているということとなりそうですが。
 今回は特にタタルがあまりに名探偵過ぎるようで、なんだか初めからすべての真相をお見通しな感じがあって、出来栄えはもう一つといった感じです。

No.28 5点 卑弥呼の葬祭:天照暗殺- 高田崇史 2019/10/12 13:26
 高田氏の歴史ミステリーもついに古代史最大の謎とされる邪馬台国と卑弥呼のお話となった。
 例によって事件が起きて、一見関係のない歴史談議があってといったところはQEDシリーズと大きな変化はなく、さらに探偵としてタタルさん(崇)も活躍するから、QEDシリーズの続編としてもよいぐらいです。
 今回は連続殺人で、それが卑弥呼と宇佐八幡宮と邪馬台国につながるのですから、当然大いなる無理があります。ちょっと度肝を抜くようなタタルの歴史解釈が出てきますが、これはこれで興味がある人には面白いかもしれませんが、今回はちょっとやりすぎかな。これが殺人の同期となるように話を仕向けるのはなかなか大変なのでしょう。そのあたりが共感しにくいところがあるので、このお話があまり楽しむことができにくかったのかもしれません。

No.27 6点 古事記異聞 オロチの郷、奥出雲- 高田崇史 2019/02/02 08:03
 古事記異聞の第2弾。シリーズ化されそうな気配がします。
 内容は橘樹雅の出雲旅行の後半ということになっています。数日の旅行で不思議な殺人事件に2回で会うという、ほとんどありえない設定ですが、まあそれは良しとしましょう。
 このお話は歴史推理と殺人事件を絡ませるといった内容で、高田氏独特の歴史推理が楽しめます。カンナシリーズよりは推理の内容が学問的?なので、歴史推理部分がかなりめんどくさく感じる方もいるかもしれません。それにたいして殺人事件の方はちょっと味が薄い。こんなことで騒動になるかなあ。
 いずれにしても物語の内容はほとんどQEDシリーズそのもののようで、登場人物の配置を変えればQEDとして成り立ってしまいそうな感じでした。
 高田氏のファンならきっと楽しめますが、それ以外の方には屁理屈の塊のように思えるかもしれません。私は楽しんで読みました。シリーズ化されたらきっとすぐに買って読みます。

No.26 6点 試験に出ないQED異聞- 高田崇史 2019/01/27 21:34
 高田氏の主なシリーズを組み合わせたような短編集です。
 3つのシリーズがどこかで重なっているような設定ですが、もちろん一つずつの話は単独で読んで十分に楽しめます。
 私はなんといってもQEDシリーズが一番好きなので、初めの2編、QED鬼神の社と九段坂の春は楽しく読めました。パズル型の千葉千波君が出る話はちょっと苦手。最後の木曽殿最期は古事記異聞ですが、これも楽しく読めました。
 私にとっては好みと苦手が混ざったような短編集ですが、QEDシリーズをほぼオンタイムで読み続けていたものにとってはタタルの若い頃のお話は興味深いものでした。さらに木曽殿最期ではタタルとナナちゃんが結婚したということも分かって一安心、といったおまけもありました。

No.25 6点 古事記異聞- 高田崇史 2018/07/06 19:19
 高田氏の作品は独特の歴史観からなるものが多いが、今回は古事記と出雲伝説を絡ませた、殺人事件のお話でした。
 作品の構成はQEDシリーズに近いものがあります。歴史に興味ある女性(今回は日本史学科の大学院生)と恐ろしく歴史に詳しい助教授のお話と、猟奇的殺人事件が交互に語られて、最終的にそれが結び付くといったところはまさにQEDそのものです。
 殺人事件に関しては登場人物が少ないので、犯人は誰かといった推理小説的な面から言えば謎解きの要素は少なく、本格推理から言えば禁じ手のオカルト的な要素もあるります。
 出雲のお話としては作者は以前QEDでも触れていたことがありましたが、今回はちょっと違った解釈もあります。作者の歴史観の変化なのでしょうか。でもこういった話が好きな私には結構興味津々でした。
 シリーズものとなりそうですので、次回を期待します。

No.24 4点 神の時空 女神の功罪- 高田崇史 2017/12/20 19:58
 神の時空はもう終わったのだが何故か新しいのが発行された。みると前記と書かれている。確かにこのシリーズはなぜこんな話が始まったのかがよくわからないところがあるので、きっとそのためのものだろうと思い購入しました。
 ところが話の始まりを示すような展開はあまりなく、シリーズの中心となる人物も最後にちょろっと出るだけで、全くの期待外れでした。本に入っていた栞に登場人物の説明があるのですが、これら人物は全く出てこず以後の話のために作った栞を流用しただけという手抜き。
 こんなことしていてよいのでしょうか。
 このシリーズが好きな読者でも買って読むほどの価値はなさそうです。

No.23 6点 QED ~ortus~ 白山の頻闇- 高田崇史 2017/12/07 21:30
 もう終わってしまったと思っていたQEDシリーズが新たに出たということでさっそく読みました。
 QEDの愛読者なら奈々ちゃんのその後と学生時代に出会えて楽しいのですが、
そうでないならなんだか七めんどくさい屁理屈と、それを無理やり事件と合わせた内容と感じるかもしれません。
 ずっとこのシリーズを楽しんできたものにとってはそれなりに楽しめました。

No.22 6点 神の時空 京の天命- 高田崇史 2017/04/30 18:37
神の時空シリーズもこれで終了。お話としては1週間足らずの時間ですが、これが8巻という大著となって、ようやく終了となったといった感じです。
このお話はおしまいはきっとこうなるということがほぼ約束されたようなものですので、意外な感じは全くありません。
まあ気分よく終わったといったところでしょう。
本格推理としたら、ずい分無理があるのでファンタジーととらえるべきなのでしょう。
すごい事件が短期間で日本のあちこちに起きているのに、何故か一般人はあまり気付いていない。こんな事件ならテレビなどマスコミは大騒ぎで一日中特番だ、といったことは言いっこなしで読めばそこそこ面白いです。
ただ火地という爺の幽霊の話はこんかいはことにくどくてめんどくさい。これが長々と書かれているのを好ましいと思うかばかばかしいと思うかで、この話が楽しめるかが決まりそうです。
私は薀蓄が好きなのでまずまずでしたが。

No.21 4点 QED ~flumen~ 月夜見- 高田崇史 2017/04/02 17:29
終わったと思っていたOEDシリーズ。あの終わり方では当然納得がいかないところがあるので、答えが出るのではとの甘い期待を抱いて読んだが、残念ながら不完全燃焼でした。
 今回はことにタタルの推理と事件の関係性に無理があるようで、さらにタタルの話も凡長でやたら長く感じました。作者のあとがきでは空前絶後といってよいほどの叱咤激励があったとのことですが、それはこのシリーズの読者がナナちゃんの話はどうなったかが知りたいからに違いないからでしょう。
 今回ですっきりさせてほしかった。
 どうやら次も出そうな感じなのですが、なんか終わってしまった話の出し惜しみしているようで。こんな調子ではどうかなあ。
 
 

No.20 5点 毒草師 七夕の雨闇- 高田崇史 2016/08/14 16:54
 パンドラの鳥籠が結構面白かったので、次作の本作品を続けて読みました。
 御名形史紋は相変わらずの博学で関係なさそうなことの薀蓄を長々と述べて、警察をうんざりさせ、最終的に事件を解決します。
 このお話の中にはQEDシリーズのナナちゃんやタタルと思われる人物が垣間見え、QEDの愛読者には興味があるところです。七夕がこんなに悪いお祭りであるとはもちろん知りませんでした。その点は興味深いのですが、話の進め方はQEDとほとんど同じ。こんなことなら人の話をさえぎって独眼的な話を長々と述べる感じの悪い御名形などを探偵とせず、普通のQEDのタタル君とナナちゃんを登場させたら良かったのに。大体ナナちゃんの苗字は「たなばた」だったはずですから。
 とにかくこのお話は探偵の御名形が際立って感じ悪いので、ちょっと評価は低くなりました。

No.19 6点 毒草師 パンドラの鳥籠- 高田崇史 2016/08/14 16:41
毒草師シリーズはQEDの番外編として書かれたもののようだが、ご本家がおしまいとなった現在はこちらが続くこととなった。
 今回は浦島太郎伝説に関する薀蓄がたっぷり入ったお話。
 ちょっとこのシリーズから離れていたので、御名形史紋の独断的推理を読むのは久しぶりです。
 このシリーズは、推理の内容より現在常識となっている歴史が実は捻じ曲げられていることを、御名形が相変わらずの博学で語るところが最も興味深いところ。
 昔から乙姫様はなんで浦島にあんな物騒なお土産を渡したのだろうと思っていたのですが、このお話で何となく分かったような気がしました。

No.18 4点 神の時空 五色不動の猛火- 高田崇史 2016/07/18 07:50
このシリーズはSFと歴史推理が組み合わせて、作者独特の歴史観が読み取れるというところが魅力となっており、今回もそれはまあ認められるのですが、いつもどうりのお話ではありませんでした。

以下ネタバレ気味。
ただしこのお話はネタバレしても読むのにあまり影響はないと思います。
 このシリーズは、すべてが高村皇が怨霊を解離すことをたくらんで部下に神社仏閣を破壊させる。そしてその理由がわからず辻曲家が翻弄されるが、幽霊の火地晋に特有の歴史を教えてもらって辛くも企てを阻止するといった内容であるので、当然これもそうだと思っていたら見事に背負い投げを食らわせられました。良い意味での背負い投げではなく手抜きの背負い投げのように感じました。
 歴史推理もいまいちで、なんだかなくてもよい話のように思われます。
 こういった話を大量に作るのは難しいと思いますが、ひょっとしてマンネリを避けるための策だったのでしょうか。だとしたらあまりうまくいっていないと思います。
 高田さん大変でしょうが頑張ってください。
 私も息子も(なんと息子もこの本が発売されたらすぐ買っていました)あなたのファンなのですから。次を期待します。

No.17 5点 神の時空 伏見稲荷の轟雷- 高田崇史 2016/05/27 22:25
神の時空シリーズ第6弾。今度は伏見稲荷のお話です。
 話の冒頭から4人の死体が千本鳥居につるされているというショッキングな内容。今度こそ本格推理と思われる滑り出しですが、結局はこの殺人も物語のメインではなく、伏見稲荷の薀蓄のお話でした。
 作者は現在学校で教えられる歴史は勝者の歴史であり、貶められた者たちは歴史舞台から故意に削られてしまっており、それを読み解いていくといった歴史推理を多く書いているが、本シリーズは推理よりファンタジー的要素がより強いお話です。
 今回も以外な歴史推理が展開されるのですが、最後のシーンがことにくどく感じられ今までのものよりちょっと評価は低めです。命が危ないシチュエーションなのに、ああもくどくどと歴史の話をしている場合ではないでしょ。QEDでは「たたる」の話が長いと作者自身も述べていますが、この小説の最後のシーンはさらにぐたぐたと薀蓄が話されちょっと興ざめしてしまう。

No.16 6点 神の時空 厳島の烈風- 高田崇史 2016/05/27 22:09
 このシリーズは全編神社仏閣に封じ込まれている怨霊を高村皇という謎の人物が部下を使って世の中に送り出し世界を破壊せんとするのを、辻曲家の者とぬりかべの福来陽一が何とか防ごうとするが、怨霊の正体やなぜ怨霊となったがわからず苦戦する。そこで偏屈な幽霊の火地晋に教えを請い、何とか破壊を防止するという話のようです。その間に殺人事件が起きるのですがそれはほとんど物語のメインではありません。
 今回は厳島神社の薀蓄のお話といえます。初めて高村が辻曲一家の前(後ろだが)に現れます。ようやくといったところですが、この物語が始まってまだ数日しかたっていません。長編小説1冊が物語の中では1日ということになります。
 それにしてもこう毎日あちこちで日本を揺るがしかねない大事件が起きているのに主人公以外の一般人たちは全くそう言ったことを知らないのはちょっと変ですね。
 厳島神社に祭られている、優しい海の守り神たる三姉妹の神様もやっぱり怨霊ということになっています。そういった考え方もできるとは知らなかった。

No.15 6点 神の時空 三輪の山祇- 高田崇史 2016/05/22 18:27
シリーズ第4作。
 こんなに長いのに物語の日数はまだ3日しかたっていません。これ程の大事件が次々に起き、しかも1日で収まったらめちゃくちゃにすごいことになるのですが。
 まあ、ある意味おとぎ話のようなものですので、自衛隊などの出動はないようです。
 今回の舞台は三輪山。
 またしても私の大好きなお山で、近鉄に乗ってこのお山が見えると本当に素敵だなあといつも思ってしまいます。
 やっぱり殺人は起きますが、この物語としてはこれが主題ではありません。
 これまでのお話ではとても怨霊と思えない人物やものが怨霊となって登場しましたが、この話は古代史に興味がある人にとっては、これはある意味怨霊としてもまあ許せると持っておられる方も多いと思います。
 それにしても幽霊の火地さんはすごいことをよく知っていますねえ。ただ歴史推理をする際に引用文献を出すわけにいかないため、だれだれがこういっとるといったちょっと不自然な表現が時に出てくるのはちょっと違和感があります。




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makomakoさん
ひとこと
歴史ミステリーや、本格物が好きです。薀蓄も結構好き。変人が登場するのは嫌いではないが、冷たい人間が出てくるのは肌に合いません。外国ものは登場人物が理解不能であったり翻訳文が合わないことが多くあまり得意で...
好きな作家
鮎川哲也、山田隆夫、綾辻行人、法月綸太郎、高田崇史、伴野朗
採点傾向
平均点: 6.18点   採点数: 862件
採点の多い作家(TOP10)
高田崇史(34)
有栖川有栖(30)
樋口有介(30)
アガサ・クリスティー(29)
東野圭吾(28)
太田忠司(27)
東川篤哉(25)
北森鴻(24)
今邑彩(17)
米澤穂信(17)