皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
ロビンさん |
|
---|---|
平均点: 6.56点 | 書評数: 130件 |
No.7 | 7点 | 皇帝のかぎ煙草入れ- ジョン・ディクスン・カー | 2008/11/07 00:05 |
---|---|---|---|
いやあ、意外な犯人だった。自分もすっかり騙されてました。カーものにしては読みやすく、話も無駄がなくコンパクトにまとまっていた。
意外性はあるのだけど、都合のよさが目に付いて、どうも小粒感が拭えない。肝心要の伏線も、あの嗅ぎ煙草入れの存在一つだからなあ。 |
No.6 | 6点 | 髑髏城- ジョン・ディクスン・カー | 2008/10/24 23:58 |
---|---|---|---|
髑髏の形に似た古城で起こる事件。被害者は全身を炎に包まれて城壁から転落する。バンコランとライバル役の探偵が真相をめぐって対決するという構造。
怪奇趣味は満載。だけどなんかいまいち。事件自体は食指を動かされるものだけに、探偵対決もお決まりな感じに終わり、高みには届いていない。初期のバンコランシリーズはこれも含めて二作しか読んだことはないが、どちらも不満足。初期はだいたいこんなものなのかなぁ。 |
No.5 | 5点 | 連続殺人事件- ジョン・ディクスン・カー | 2008/10/06 14:47 |
---|---|---|---|
なんか全てが中途半端。オカルト的雰囲気も、密室トリックも、全然足りない。カー自身のトリックの応用。まあページ数も少ないし、ちょっと長めの中篇と考えれば、それなりのもの……か?
終始展開されるドタバタ劇は正直ウザかった。 |
No.4 | 7点 | 三つの棺- ジョン・ディクスン・カー | 2008/09/26 12:58 |
---|---|---|---|
これでもかという不可能犯罪の二本立て。美しいくらいにオカルティズムと融合されている。トリック派の人にはたまらないと思う。が、納得のいかない点は多い。(若干ネタばれ)
古典的トリックが使われているが、どうも理解し難い。なんで背が高く見えたの?なんであの動作をしただけで死ぬほどの傷を負っているのにあんなに動けたの?っていうか警察は鏡を見つけなさいよ。 他作品のネタばれ満載な密室講義も読み応えは十分。 しかし、読みにくいなぁ。改行もほとんどされていないので、よっぽど精神集中して注意深く読まないと伏線には気づけない。 |
No.3 | 6点 | 夜歩く- ジョン・ディクスン・カー | 2008/09/14 22:43 |
---|---|---|---|
カーの処女作。探偵役は、有名な二人に比べればちょいマイナーなバンコラン氏。
終盤に登場した死体によって、物語の世界がガラッと変わった瞬間は驚愕。それに関する推理は、所々に伏線はあるものの、決定的な証拠は記述されていない科学捜査に基づくものでその点は残念。 メインの密室(&アリバイ)トリックも、あの人物(犯人)の証言が犯行現場を密室にした大切なものだったのに。それが嘘だったなんて……。 |
No.2 | 7点 | 死時計- ジョン・ディクスン・カー | 2008/09/11 00:04 |
---|---|---|---|
カーにしては珍しい「意外な犯人」なフーダニット物。(と言いつつも、主眼はハウダニット)
終盤までは、次々に新しい証言が飛び出し、二転三転するプロットでグイグイと物語に引き込まれていった。 ただ、舞台となる家の見取り図がないため、想像を固めるのに難があるかと。 登場人物たちの身長に関する論理がアリバイトリックを見破るポイントなんだけど、あの椅子の大きさや容疑者たちの身長に関する説明は、本当にサラッとしか記されていないので、すんなりと納得はできませんでした。(自分が見逃していただけか?) |
No.1 | 7点 | 魔女の隠れ家- ジョン・ディクスン・カー | 2008/09/02 13:12 |
---|---|---|---|
オカルト風味の雰囲気や、偶然や他人のちょっとした行動が事件を複雑にするというカーらしいトリック。
ただ、登場人物も少なく極めてシンプルなプロットだったため、分かりやす過ぎた。まあ、犯人は意外な人物だったんですけど。ちゃんと伏線もあったし。 ラストはできれば、フェル博士の推理ショーで解決して欲しかったなあ。 |