皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
ウィンさん |
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平均点: 6.15点 | 書評数: 55件 |
No.7 | 5点 | 鳥人計画- 東野圭吾 | 2010/09/25 12:29 |
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本書は事件の犯人を先に明かすかわりに、その犯人が自分を密告した者が誰か推理する、といったもの。
だが、その部分ははっきり言って微妙。 犯人は先に分かっているのに、その犯人が逮捕されるのは半分程度読み進んでから。 それまでがつまらない。 しかし、それだけで終わらないのが東野圭吾。 最後にちゃっかりドンデン返しが用意されていたのでした。 ちなみに、本書を読むと長野冬季五輪が非常に懐かしく思われる。 |
No.6 | 6点 | 探偵ガリレオ- 東野圭吾 | 2010/09/25 12:29 |
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「容疑者Xの献身」を読む前に、これを読んでおかねば、という思いから読んだ。
ついでに「予知夢」も読まねば。 本書は科学現象を題材とした連作短編ミステリ。 まあ、俺は文系なので、ラストでこの化学物質がどうのこうのと言われても、「なるほど!」という感嘆の声をあげるということは、非常に難しいのである。 ただ、「爆ぜる」での爆破トリックは知っていた。 中学時代に理科の先生が話していたのを覚えていたからだ。 その時は、「すげー」と思ったものだ。 いやはや、まさかその化学現象が人を殺せてしまうほどのものだとは思いもしなかったが。 科学って素晴らしい。 |
No.5 | 3点 | 香子の夢−コンパニオン殺人事件- 東野圭吾 | 2010/09/25 12:28 |
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バブル期にあってバブル全開なミステリ。
初期の東野圭吾のミステリが面白くないわけではない。 「放課後」や「魔球」は面白かった。 しかし、これはイマイチ。 特に語ることも考えつかないような内容だった。 |
No.4 | 4点 | 11文字の殺人- 東野圭吾 | 2010/09/25 12:27 |
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初期の東野圭吾だな~、と思ってしまうような作品だった。
まだ作家として駆け出しの頃であったからだろうか、どうも力不足を感じさせるような内容。 最近の作品とは大違い。 謎解きも微妙だし、事件自体もいまいち盛り上がらず、緊迫感が感じられない。 殺人事件で盛り上がるというのも、どうにも不謹慎な話だが、やはりミステリとしては緊迫感溢れる事件が必要なのである。 とまあ、書き連ねたわけだが、そのへんの中途半端なミステリ作家に比べると出来はいいわけで、それほど文句を連ねる内容でもないといや、ない。 |
No.3 | 7点 | 赤い指- 東野圭吾 | 2010/09/25 12:18 |
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東野さんのデビュー当時はまだ若々しかった加賀恭一郎も本作では結構年をとり腕のいい刑事になっている、もはやベテラン格といってもいいだろう。
月日の経つのは早いものだ。 さて、この「赤い指」で描かれるテーマは「幼児殺害事件」と「未成年による犯罪」が混ざったものだと思う。さらに、その犯罪の親による隠蔽工作も描かれる。 「幼児殺害事件」、「未成年による犯罪」のいずれもここ何年かで頻発している。「幼児殺害事件」は抵抗できない相手を殺害するという卑劣極まりない行為だし、「未成年による犯罪」は近年の犯罪事件の低年齢化を示している。 毎日のように新聞に少年犯罪の記事が掲載されるのを見ると馬鹿らしくなってくる。 ちなみにこの「赤い指」というタイトルが何を示すのかは読んでから分かるのだが、非常に重要なキーワードとなっている。 |
No.2 | 7点 | 使命と魂のリミット- 東野圭吾 | 2010/09/25 12:16 |
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最初の方は淡々としていてつまらない。
ただ中盤辺りからの盛り上がりは、とても心地よい。 次々と分かってくる人間関係。 最初に出てきた何の関係があるのか分からない人物同士が意外なところで結び付けられる。 そして、新たに起こされる事件も、とても悲しいもの。 最期に切なさの残る作品である。 ちなみに、犯人の犯行も理系の東野さんならではのトリックが今回も使われている。 |
No.1 | 4点 | 依頼人の娘- 東野圭吾 | 2010/09/25 12:11 |
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東野作品にしてはイマイチ。
”ハズレ”といっていいかもしれない。 短編一つ一つの出来が中途半端だった気もする。 探偵倶楽部の人たちも、あまりに冷淡すぎてつまらない。 やっぱり探偵は少し変人であるほうがいいと思う。 あくまでも俺の主観だが。 |