皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
こもとさん |
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平均点: 6.60点 | 書評数: 86件 |
No.2 | 9点 | 時計館の殺人- 綾辻行人 | 2008/03/03 11:38 |
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綾辻氏の館モノは、文庫本よりも、ノベルスの装丁がとても印象的。 このシリーズは全作品、スライドのような写真の構図が洒落ていて、数十年が経過した今も、古臭いイメージは微塵も無い。 故辰巳四郎氏はホントに良い仕事をしていた方だと思う。
そんな素晴らしいデザインの中、この『時計館』にはすごい帯が付いていて・・・「神か悪魔か綾辻行人か!」はインパクトが絶大だった。 なんともすごい推薦文だと思うが、この頃は私も、ホントにそんな気分だったから許せたものだ(笑) 館が、まさに『時計館』であることに意味がある作品。 綾辻作品の中で、衝撃こそ『十角館』に劣るものの、荒削りだったデビュー作に比べ、作品としての完成度はこちらが高いように思う。 「綾辻氏の代表作は何だ?」と問われたとしたら、私はこの二つのどちらを挙げようか、相当悩むに違いない。 |
No.1 | 10点 | 十角館の殺人- 綾辻行人 | 2007/10/17 11:25 |
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長いことミステリを読み続けていると、情けないことだが、「読了した記憶はあるものの、内容をさっぱり忘れてしまった」という本も少なくない。
だが、この本は読了から20年が経っている(その間、再読もなし)にもかかわらず、内容を鮮明に思い出すことが出来る・・・それ程、インパクトのあった作品。 書評の中で、皆さんが書かれていますが、私も「たった一行」に息を呑んだ一人です。 追記(2008/03/16):先日、書店で講談社文庫の改訂版をパラパラとめくってみたら、今回は例の一文が、翌頁の一行目にくるように編集されていて、思わずニヤリ。 確かにこれで、驚きは倍増するはず・・・講談社もなかなか粋なことをしますね(笑) |