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皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

こもとさん
平均点: 6.60点 書評数: 86件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.5 5点 月の裏側- 恩田陸 2007/10/18 22:06
 水郷・箭納倉のモデルは、私の地元に程近い、水郷・柳川市。 私はハードカバーで読みまして。 表紙を開けてすぐのところに掲載されている地図も、駅前や町の中の描写も、柳川市そのまんまで、妙に嬉しかった(笑)
 ただ、内容は正直なところ今ひとつ。 話が熟成したので終わったというよりも、枚数制限が来たので、そろそろ終わらなきゃ・・・という感じで、ラストが唐突にやって来た。 だから、煮え切らないまま終わってしまった・・・そんな感じ。 
 それでも、恩田作品、好きなんですけどね(笑)

No.4 9点 上と外- 恩田陸 2007/10/18 21:47
 私は、6巻まで分冊になっている文庫本で読んだんですが、ページを繰る手ももどかしいくらい一気読みでした。
 「主人公が冷静すぎて中学生らしくないな」と思う一方で、そういう客観的な見方じゃなくて、「中学生がこんなことをやってのけるからこそ、胸がすく思いなんじゃないか」と、喜んでみたり。
 余計なこと考えずに、このジェットコースター並みの展開を、ただ楽しんで読んでみた方がお得な本だと思います。

No.3 9点 光の帝国 常野物語- 恩田陸 2007/10/16 21:51
 文字を辿っては泣き、泣いてはまた辿る。 ラストシーンのツル先生の一言に、私の目は洪水を起こしました。 電車の中で読むには、恐ろしい存在の本です。
 もう、多くは言いません。 ただ、一度手にとって、最初の一編を読んでみて欲しい。 私に言えることは、それだけです。 ツルは千年、カメは万年・・・。

No.2 6点 木曜組曲- 恩田陸 2007/10/13 12:33
 1人ずつの毛色は違うけれど、この5人には間違いなく共通性がある。 『転んでもただでは起きない女たち』という印象。
 こんな心理物って、恩田氏は上手いです。 ストーリーの中で、追い詰められていくのはキャラだけというのではなくて、読者にも、今後の展開に対する無言の圧力がかけられてくるのです。
 映画化されたということなのですが、場面設定がうぐいす館のみとなる今作は、むしろ、舞台で見たい気がする。 静子役には、迫力が欲しいところ(笑)

No.1 3点 Q&A- 恩田陸 2007/10/12 20:13
 これって、ミステリなのでしょうか? どうにも、消化が悪いんですけれど。
 たぶん、傑作なのだとは思う。 ショッピングセンターで起こった悲惨な事故の全貌を明らかにしようという、Q&A形式のみで進行するお話は、とても魅力的な構成なのだから。 でも・・・中途半端だなぁ、と思ってしまう。 「結局、今までの本一冊分の長い遣り取りは一体何だったの?」という虚脱感が襲ってきて、完結しない。
 それでも、恩田氏以外の作家がこの作品を手がけていたら、もっと完成度は低かったんだろうと、自分を慰めてみたり。

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こもとさん
ひとこと
 基本は、「ネタバレのない書評」とします・・・。
好きな作家
藤原伊織(ダントツ)、真保裕一、大沢在昌、鯨統一郎、石持浅海、加納朋子、恩田陸、ア...
採点傾向
平均点: 6.60点   採点数: 86件
採点の多い作家(TOP10)
北森鴻(5)
恩田陸(5)
島田荘司(4)
鯨統一郎(4)
真保裕一(4)
井上夢人(3)
加納朋子(2)
石持浅海(2)
西澤保彦(2)
奥田英朗(2)