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[ ハードボイルド ]
渇きの街
北方謙三 出版月: 1984年03月 平均: 7.00点 書評数: 1件

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集英社
1984年03月

集英社
1988年10月

双葉社
1999年11月

No.1 7点 2014/07/26 18:59
1985年度の日本推理作家協会賞受賞作(皆川博子『壁・旅芝居殺人事件』と同時受賞)で、作者自身は受賞の言葉の中で「クライム・ノヴェル、青春小説として書いたものだ」と述べています。
確かに青春小説系ではあるのですが、あまりクライム・ノヴェルらしくありませんでした。殺人を犯しても、刑期が「五年ってとこ」と警察官が言うような状況であっては、犯罪性が薄いと思うのです。その意味では、暴力は満載であるもののミステリ度は低い作品です。北方謙三は初めて読んだのですが、こういうハードボイルドもあるのかな、という感じでした。作者の簡潔な、体言止めを多用する文体にしても、たとえば高城高がヘミングウェイから学んだという意味でのハードボイルド文体とは違うと思います。
しかし当然ジャンル云々で小説の出来が決まるわけではなく、主人公高志の描き方、最後のまとめ方など、さすがに良くできていました。


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北方謙三
1991年08月
聖域
平均:6.00 / 書評数:1
1988年07月
雨は心だけ濡らす
平均:9.00 / 書評数:1
1984年03月
渇きの街
平均:7.00 / 書評数:1
1983年03月
平均:7.33 / 書評数:3
1982年10月
眠りなき夜
平均:7.00 / 書評数:1
1982年04月
逃がれの街
平均:7.50 / 書評数:2
1981年10月
弔鐘はるかなり
平均:6.00 / 書評数:2