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[ 警察小説 ]
レイカ 警視庁刑事部捜査零課
樹のえる 出版月: 2014年04月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
2014年04月

No.1 5点 メルカトル 2014/06/29 22:12
暗く重いトーンの、3篇からなる連作短編集。
警視庁刑事部捜査零課とは、行き場を失った4人の刑事達で編成された、いわば窓際族の集まりである。そこへ新人刑事の大和が配属されるが、そこの刑事達はよく言えば個性的だが、自分勝手だったりやる気がなかったりで、彼は身の置き場を失ってしまう。取り敢えず主人公のレイカに張り付いているように命じられるが、彼女の身勝手なやり方になかなかついていけない。だが、彼女には常識では考えられない特殊能力があったのだ。
レーベルがレーベルだけに、ライトノベルかと思われるかもしれないが、決してそうではない。いたって常識的な警察小説であり、悪く言えば、どこと言って突出したところのない平凡な作品と言える。決して面白くないわけではないが、取り立てて印象に残らない、第一話以外はすぐに忘れてしまいそうな短編が2作である。尚、それぞれのキャラは一応個性的だし定まってはいるが、今一つ描き込みが足りない感じを受ける。
第一話は途中までややだれ気味だが、終盤はレイカの能力もお目見えしたり、彼女の過去が語られるなど、かなり興味を持って読むことができた。被害者の顔が焼かれた理由などもふるっていて、後続作品に期待がもたれたが、やや期待外れに終わった。


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樹のえる
2014年04月
レイカ 警視庁刑事部捜査零課
平均:5.00 / 書評数:1