皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 本格/新本格 ] 斜め「首つりの木」殺人事件 僧侶・秀円シリーズ 旧題「大雪山 牙と顎の殺人」 |
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本岡類 | 出版月: 1986年09月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
光文社 1986年09月 |
光文社 1994年01月 |
No.1 | 5点 | nukkam | 2016/03/06 00:34 |
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(ネタバレなしです) 最初は「大雪山 牙と顎の殺人」というタイトルで1986年に発表された秀円シリーズ第2作のユーモア本格派推理小説です(といってもシリーズはこれで終了のようです)。8年前、北海道の山中でクマに襲われたと思しき女性の腕が発見され、4年前、オーストラリアの海で両足をサメに食いちぎられたと思しき女性の遺体があがり、2人の被害者の夫が同一人物であったという謎を扱っています。シリーズ前作の「飛び鐘伝説殺人事件」(1986年)の「空飛ぶ鐘」のような強烈なインパクトの謎はありませんが、その代わりに数で勝負したようなところがあります。事故か事件かなかなか見えてこない前半の展開はややまどろっこしく秀円も精彩がありませんが、後半の展開はなかなか意表をつくものです。人物描写があまり上手くないので複雑な人間関係が理解しにくいです。 |