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疑惑
推理小説傑作選
大岡昇平 出版月: 2009年12月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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河出書房新社
2009年12月

No.1 6点 kanamori 2011/01/15 15:30
昭和30年代の初めに書かれたミステリの作品集。
作者は、海外の犯罪実話や裁判記録に関心を持ち造詣が深いようで、それらを元ネタにした作品が多いように思う。清張を思わせる殺人実話風の物語が、真相を明示せずに唐突に終わるなど戸惑う内容のものもあった。
編中気に入ったのは「真昼の歩行者」。街を彷徨う記憶喪失者の話がラストに予想外の反転を見せる。
そのほか、複数の事件関係者が臨終の際に告白するごとに次々と真相が変転する「春の夜の出来事」と、歴史上の有名劇作家の正体を探る「シェイクスピア・ミステリ」が印象に残った。


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大岡昇平
2009年12月
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平均:6.00 / 書評数:1
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