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[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ]
ルウィンターの亡命
ロバート・リテル 出版月: 1976年01月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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早川書房
1976年01月

早川書房
1980年02月

No.1 6点 2018/08/20 00:02
作者のデビュー作にして、1973年のゴールド・ダガー賞を受賞したスパイ小説。
新聞書評などでチェスの試合にも例えられた本作は、章見出しが「Ⅰ 序盤戦」から「Ⅵ 捨て駒」までチェスの用語になっていて、ソ連人のチェス・プレイヤーも登場します。このプロ棋士、それに登場時には話に華を添えるぐらいに思えた二人の女性も、終盤近くなってから全体構成に不可欠な役割を演じることになってきます。そのように様々な要素が絡み合ってくるところは、計算しつくされた構築美を感じさせことは確かなのですが、個人的にはむしろご都合主義にも思えてしまいました。
結局ソ連への亡命者ルウィンターのある特技が本物なのかどうか、最後まで立証されず、亡命理由もまたアメリカ側の推測だけに留まる点、また最後の「事故」後の両大国の対応が明確に描かれていない点など、あいまいさが残るのも不満でした。


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ロバート・リテル
2009年01月
CIAザ・カンパニー
1996年05月
最初で最後のスパイ
平均:8.00 / 書評数:1
1988年05月
迷いこんだスパイ
平均:7.00 / 書評数:1
1988年01月
スリーパーにシグナルを送れ
平均:6.50 / 書評数:2
1983年07月
チャーリー・ヘラーの復讐
1976年01月
ルウィンターの亡命
平均:6.00 / 書評数:1