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[ 本格/新本格 ] 衝突針路 大滝辰二郎シリーズ |
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高橋泰邦 | 出版月: 1963年01月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
東都書房 1963年01月 |
光文社 2005年11月 |
No.1 | 6点 | kanamori | 2010/03/22 01:15 |
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三陸沖での貨物船同士の衝突事故を題材にした海洋ミステリ。
中盤までは、正直読むのがきつかったです。主人公のニ等航海士と事故時に変死した機関士の妹を中心に、相手船側の隠蔽工作、味方乗組員の裏切り、変死原因の追及とかが描写されますが、船舶の専門用語がポンポン出てきて、その説明も充分とは言えないからです。 終盤、海難審判の章になり様相が一変、スリリングな法廷ミステリとなり楽しめました。 準主人公のベテラン海事補佐人(刑事裁判の弁護士に相当)の大滝がいいです。一発逆転の最後の弁舌が爽快で、変死事件の真相も意表をついています。 大滝補佐人は、他の作品にも登場しているようなので読んでみるつもりです。 |