海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 警察小説 ]
絶叫
検事補アレックス・クーパー
リンダ・フェアスタイン 出版月: 2002年10月 平均: 6.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


早川書房
2002年10月

No.1 6点 2017/04/02 22:50
アレクサンドラ・クーパー検事補シリーズの第2作。通常はアレックスと呼ばれていて(仲の良いマイク・チャップマン刑事は「クープ」なんて呼んだりもしていますけど)、それだと巻末解説にも書かれているように、性別がはっきりしません。原題の "Likely to Die" は、たぶん作中で「"まず助からない" という状態」と訳されているものなのでしょう。
この作家、コーンウェルに絶賛されたそうですし、解説でもアレックスはケイ・スカーペッタ検屍官と比較されていますけれど、本作を読んだ限りでは、それは表面的な設定上の共通点に過ぎないと思えました。コーンウェルみたいないかにもなエンタテインメント小説ではなく、リアルなモジュラー型警察小説タイプで、じっくり型、そして文章も緻密です。
ただ犯人判明シーンだけは、唐突なご都合主義偶然(犯人がその日時まで待った理由が全く不明)なのががっかりでしたが。


キーワードから探す
リンダ・フェアスタイン
2006年12月
埋葬
平均:5.00 / 書評数:2
2006年04月
殺意
平均:6.00 / 書評数:1
2005年06月
隠匿
平均:4.00 / 書評数:1
2003年02月
冷笑
平均:5.00 / 書評数:1
2002年10月
絶叫
平均:6.00 / 書評数:1
2002年07月
誤殺
平均:7.00 / 書評数:1