海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ]
ハルビン・カフェ
打海文三 出版月: 2002年04月 平均: 6.50点 書評数: 2件

書評を見る | 採点するジャンル投票


角川書店
2002年04月

角川書店
2005年07月

No.2 6点 レッドキング 2023/01/14 09:26
近未来またはパラレル世界設定のSF風警察ノワール。諸外国マフィアが割拠支配する福井県の架空都市を舞台に、警察内派閥・・官房系vs公安系vs警官テログループ・・の血まみれ暗闘劇が、キャリア女監察官・五十代刑事・元街娼児童の女・謎の多重混血男・殺された警官遺児達・外国マフィアボスを駒に展開し、二十年に及ぶ事件史の真相が、謎の男の正体と併せて明らかにされて行く。
「水位が高まると若者は何かの決断をしたがる。決断の中身は空虚そのものなのに・・・」

No.1 7点 2014/02/09 12:14
2002年に発表された本作の時代設定は、携帯電話や登場人物の世代からすると、たぶん2019年頃だと思われます。あいまいな書き方のわりに、中途半端な年だと言われるかもしれませんが、実は有名なSF映画『ブレードランナー』の設定年だからです。異文化が混在する猥雑で暗い感じのハードボイルドな雰囲気には、共通するものがあると思います。ただし、本作ではSF的ガジェットは全く出てきません。
章ごとにさまざまな登場人物の視点から、少しずつ明らかにされていくのは、北陸の架空都市「海市」を中心に起こった約20年間にわたる様々な事件の相互関連です。そしてそれらの事件の影から浮かび上がってくる一人の男の実像。彼がルトガー・ハウアー演じるロイ以上に超人的に見えるのは、さすがにちょっとどうかとも思えますが。
腐敗した警察とギャング世界を重厚なタッチで描いた大作で、読みごたえ十分でした。


キーワードから探す
打海文三
2005年04月
苦い娘
平均:6.00 / 書評数:1
2004年02月
ロビンソンの家
平均:6.00 / 書評数:1
2003年03月
愛と悔恨のカーニバル
平均:6.00 / 書評数:1
2002年04月
ハルビン・カフェ
平均:6.50 / 書評数:2
1999年04月
そこに薔薇があった
平均:6.00 / 書評数:1
1996年11月
兇眼
平均:6.00 / 書評数:1
1996年05月
されど修羅ゆく君は
平均:6.00 / 書評数:2
1994年09月
時には懺悔を
平均:5.00 / 書評数:1
1993年05月
灰姫 鏡の国のスパイ
平均:6.00 / 書評数:1