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[ 警察小説 ] マイアミ・ポリス マイアミ・ポリス |
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チャールズ・ウィルフォード | 出版月: 1988年12月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 1件 |
扶桑社 1988年12月 |
No.1 | 7点 | 空 | 2017/01/05 23:29 |
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『マイアミ・ブルース』に続くホウク・モウズリー部長刑事のシリーズ第2作です。ウィルフォードはこのシリーズを1984年に始める前に、1950年代から10冊以上の小説を発表していますが、その中で翻訳されているのは『炎に消えた名画』のみ。ちなみに本書巻末解説に付されている作品リストには、何の注釈もありませんが、実は詩集やノン・フィクションも含まれています。ミステリだけの作家ではないんですね。
このシリーズは前作もまた次作も、複数の人物の視点から書かれた作品らしいですが、本作は三人称形式ながらホウクの視点だけに絞って警察小説らしい仕上がりになっています。中心になるのは麻薬常用者の死亡事件ですが、その他に過去の迷宮入り事件の再調査を命じられることになり、結果当然モジュラー型になっています。刑事たちの私生活にもかなりのウェイトが置かれていて、そこがいい味を出しています。 |