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[ その他 ] 生きながら火に焼かれて |
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| スアド | 出版月: 2006年05月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
![]() ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ 2006年05月 |
| No.1 | 6点 | メルカトル | 2026/09/26 22:59 |
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| 時は現代、所は中東ヨルダンのある村での話。ノンフィクションなので勿論実際に起こった出来事です。作者はその当事者で、タイトル通り生きながら火に焼かれて一命を取り止めた女性です。その女性スアドは自身によると十四人姉弟のうちの一人で、まずそれに驚かされました。
この村では簡単に言えば男社会で、女性は奴隷以下の扱いを受けます。肌を晒してはいけない、男と視線を合わせてもいけないし話をしてもならない。年中裸足で羊や山羊の世話をしながら妹達にも気を配らなくてはなりません。「正義の殺人」として女の子が生まれると母親自らが窒息死させる事も頻繁に起こるそうです。親の決めた花婿と結婚する事を定めとして、十四歳頃から十八歳くらいまでに結婚しないとオールドミスと呼ばれます。何てこった、十九でオールドミスとは。 そんなスアドが結婚相手と事前に男女の関係になってしまい、妊娠します。物語の悲惨さと中東ではいまだに残る古い因習に言葉を失って、うなだれていた私はこれが悲劇の始まりだと予感しました。こんな酷い話があっても良いのでしょうか。 第二部では「人間の土地」という福祉団体のジャックリーヌと出会い、火傷の手術を何度も受けていたスアドは再生します。それまで隠していたケロイド状の顎から下、腕を人々の前でさらけ出し自身の経験を語ります。日本でも講演が行われ、スアドは日本人の優しさ温かさ、心遣いに感動したと言います。私たちは恵まれています。只々普通の日常を送っているだけで幸せな事だと、自分の人生を生きなければいけないんだと思わされました。 |
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