皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ SF/ファンタジー ] ぶらんこ乗り |
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| いしいしんじ | 出版月: 2000年12月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 1件 |
![]() 理論社 2000年12月 |
![]() 新潮社 2004年07月 |
| No.1 | 7点 | 斎藤警部 | 2026/08/23 20:15 |
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| “この、おだやかなふるえを、今晩はじっと味わっていよう、そして朝がくるのを待とう。”
行方知れずの弟。 彼が残した夥しい “おはなしノート” が出てきたよ、と或る日の学校帰り、祖母が教えてくれた。 母は画家。 父は額縁職人。 亡くなった祖父は有名画家。 飛び級を繰り返すくらい聡明で、ぶらんこと指鳴らしが上手く、ある日珍しい事故で声を失い、動物と会話できるようになったという弟。 “本気のさよならはいなくなったひとをちょうどいいところへぶら下げる。” ↑ これは深いね。 感心しました。 前述の “おはなしノート” をきっかけに、長い長い回想が霧と雲の中を巡る物語。 桜井章一さんを思い出す、独特過ぎる名前の犬が、キードッグとして活躍する。 後半の後半に差し掛かる前、ショックが襲い掛かる。(きれいな目次に潜む違和感の源は、これだった) カウントアップの名を借りたカウントダウンは胸に迫った。 やはり、段階を置くというのは大事だ。 “伝言板” のトリック(?)が大化けするさまには、本当に泣かされた。 幻想交じりのようではあるが ×× のトリックには驚いた。 流石は天才といった所か。 “暗くなるまであの絵はがきは、私たちふたりの手をいったい何往復したんだろう。” 物語の面白い形と手触り配置とが人を惹き付ける、甘すぎない綿あめのような、ホワットダニット・ファンタジーの短い長篇です。 |
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