皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ SF/ファンタジー ] アウターレック 漫画 |
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| 小室孝太郎 | 出版月: 2026年07月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 1件 |
![]() 復刊ドットコム 2026年07月 |
| No.1 | 7点 | クリスティ再読 | 2026/07/17 11:53 |
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| これ評者は思い出の作品なんだ。だから復刊ドットコムへの復刊リクエストもした結果、めでたく復刊..ではなく、少年ジャンプ連載でも本にしてもらえなかった因縁の作品。初の書籍化の近未来ディストピアSFである。
すでに書評がある「ワースト」は、10年に一度くらい復刊があったイメージもあるから、実はそうレアではなかったが、こっちはそもそも本になったことがない。だから評者も少年ジャンプで読んだキリ。それでも鮮明に覚えているもんだ。 今日は学校で認識番号を与えられる特別な日。やんちゃな少年タクロウが遭遇したのはこの国を統治する独裁者による洗脳教育だった...洗脳に抵抗したタクロウたちの前に現われたのは、反政府組織「地下党」の闘士アウターレックだった。このアウターレックに救われた少年たちは「地下党」に合流して地下のアジトに潜伏するが、地上では「地下党」をあぶり出すための罠が仕掛けられていた... という話。でこの洗脳教育では、独裁者が縛られたレジスタンス女性の眼を杖で引き抜くなどサイケな洗脳映画を見せられる。またアウターレックは仕込み杖をメインウェポンとして警備兵などを斬り殺していく。そんなゴア描写は少年ジャンプの域を越えて手を抜いていない。アウターレックのデザインのモデルは明白に「時計仕掛けのオレンジ」のアレックス。「時計仕掛けのオレンジ」も暴力と暴力衝動の国家管理をテーマとしたディストピアSFだからねえ。まだ学生運動の余韻が残る1973年だから、独裁国家vs反政府ゲリラとの闘争の構図で描くのは時代のなせる業でもある。 本作は人気はあったんだが、編集部との対立で打ち切り。作者の小室孝太郎はそれに強く不満をもっていたことが、晩年の「つっぱりアナーキー王」でのインタビューにも窺われる。そこで小室が述べた対立内容への疑義も本書の編者解題では示唆していたりする。 まあそれでも、大団円とはいかないながらも一応の結末には到達して物語は終わっているか。 (ひょっとして高橋葉介の「クレイジーピエロ」は本作に影響を受けているのかな?) |
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