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[ 警察小説 ]
沈黙と爆弾
吉良信吾 出版月: 2026年01月 平均: 8.00点 書評数: 1件

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小学館
2026年01月

No.1 8点 HORNET 2026/06/08 00:07
 熊本県警警務部監察課の阿玉清治は、家族の不祥事がもとで出世の道を断たれ、首席監察官からの指示を無難にこなす"お掃除ロボット”と揶揄されて過ごす日々だった。ある日、所轄の刑事が民間人に暴行を働いたという事案の調査を命じられる。警察の威信に傷がつかないよう落としどころを探るという、いつもの"汚れ仕事”だったが、時を同じくして、熊本地震をきっかけに失声症を患っている小学生の息子に、動物殺しの容疑がかけられる。息子の無実を信じながら、与えられた事案の調査を進める阿玉だったが――。

 物語は、警察内部の非違事案の調査と、阿玉の息子にかけられた動物殺しの嫌疑との2本のストーリーが軸になっているが、どちらも熱く面白い。
 「動物殺し」の真相のほうがミステリらしい魅力があり、なかなかの意外な犯人だった。さらにそちらには阿玉の「家族の物語」もあり、心を打つものがあった。
 非違事案調査のストーリーは、組織を守ろうとする警察VS主人公の矜持という、警察小説では非常によくある構造ではあるが、主人公・阿玉の人物的な魅力もあり、力のある物語だった。
 


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吉良信吾
2026年01月
沈黙と爆弾
平均:8.00 / 書評数:1